ファッション
連載 今、デザイナーができること

連載「今、デザイナーができること」Vol.16 蓮井茜「作り手の愛情を途切れさせない」

 新型コロナウイルス感染拡大の影響で、世界中で不透明な状況が続いている。そんなときに、ファッションは何ができるのか。生産者から販売員まで業界全体が不安を抱えている状況に、ファッションデザイナーたちは何を思うのか。日々変化する状況に対応しながら、それでもファッションの力を信じ続けるデザイナーたちの声を連載で紹介する。今回は、「アカネ ウツノミヤ(AKANE UTSUNOMIYA)」の蓮井茜デザイナーが登場する。

AKANE UTSUNOMIYA

蓮井茜デザイナー

Q.今、デザイナーができることは?

A.新型コロナウイルス感染拡大の影響はすでにファッション業界の広範囲にわたっており、長期に及ぶと感じている。私たちも次の展示会スケジュールや、イタリア製の生地も一部に使っているので商品の納期も確定できず、これまで予定通りに進めるのは困難になりつつある。そんな不安が続く状況で私にできるのは、たとえ手探りでも製作を続けること。コレクションは、多くの人との関わりがあってこそ完成する。その人たちがどれだけ愛情を持って仕事に取り組んでいるかを知っている。だから、その気持ちを途切れさせたくない。デザイナーとして、チームの一員としてポジティブに物作りを続け、みんなで手探りしながら前に進みたい。まずはコミュニケーションを大切にし、いつも以上に情報の共有や対策についての話し合いをしていきたい。音楽を聴いたり、花を飾ったりするように、洋服は人を豊かな気持ちにすると信じている。

関連タグの最新記事

最新号紹介

WWDJAPAN Weekly

Is AI GOOD?AIがもたらす「ゲームチェンジ」

「WWDJAPAN」12月1日号は、ファッション&ビューティ業界でいよいよ本格化する“AIゲームチェンジ“を総力特集しました。11月19日のグーグル「ジェミニ3.0」発表を契機に、生成AIは「便利なツール」から「産業の前提インフラ」へ変貌しつつあります。ファッション&ビューティ業界で浸透する生成AI及びAIの活用法とゲームチェンジに向けた取り組みを紹介しています。

詳細/購入はこちら

CONNECT WITH US モーニングダイジェスト
最新の業界ニュースを毎朝解説

前日のダイジェスト、読むべき業界ニュースを記者が選定し、解説を添えて毎朝お届けします(月曜〜金曜の平日配信、祝日・年末年始を除く)。 記事のアクセスランキングや週刊誌「WWDJAPAN Weekly」最新号も確認できます。

ご登録いただくと弊社のプライバシーポリシーに同意したことになります。 This site is protected by reCAPTCHA and the Google Privacy Policy and Terms of Service apply.

メルマガ会員の登録が完了しました。