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高級ブランド御用達のシルク生地100%のマスク コロナで本業苦戦の石川県の生地メーカーが発売

 高級シルク生地で知られる藤本商店(石川県小松市)は、5月6日から楽天でシルク製マスクの販売を始めた。シルク100%サテン地が3300円、シルクコットン地(シルク32%、コットン68%)が2200円だ。同社は1913年創業の絹織物メーカーで仏ラグジュアリーブランドや日本のデザイナーズブランドに向けて素材の開発・製造・販売を行っている。デザインの企画から縫製、販売は初めての挑戦だ。

 藤本洋右社長は「新型コロナウイルスの感染拡大の影響で1~4月の売り上げは前年に比べて約3割減。フランスの某ラグジュアリーブランドで、見本生地発注後、生地を受け取れないため出荷保留のところもある。5月以降の売り上げはコレクションの中止などにより更なる減少が予想される。当社スタッフや機屋さんなどの取引先の雇用を継続するためにトライした」と明かす。また、シルクの機能がマスクに適していることもアピールする。「シルクは肌にもっとも近い、体にやさしい繊維。吸放湿性、通気性、保温性に優れているので夏は涼しくて蒸れにくく、冬は暖かい快適な素材だ。特にこれからの時季は蒸れないので眼鏡が曇りにくいのもポイントだ」と語る。

 原料の絹には最高品質で知られるブラジル製の絹糸を用い、旧式フライシャトル織機で時間をかけて織り上げた。製織は石川県小松市、染色は京都西陣、縫製は滋賀県で行った。染色に関しては、有害性を考慮して漂白せずに染めた。「クラシックで上質な質感を楽しんでもらえるはず。上品さとオシャレさがウケて母の日のギフトとして好調にスタートしている。マスクはもはやコーディネートの一部。これからはマスクがおしゃれアイテムになっていく時代になる」と藤本社長は語る。

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