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「オープニングセレモニー」が全店を閉店 ニューガーズと共にオリジナルブランド開発に注力

 セレクトショップで同名のブランドを展開する「オープニングセレモニー」(OPENING CEREMONY以下、OC)が、2020年中に全ての店舗を閉じることを発表した。

 1月13日には、高級ブランドのECサイト「ファーフェッチ(FARFETCH)」を親会社に持つニューガーズグループ(NEW GUARDS GROUP以下、NGG)が「OC」の商標と知的財産を取得したと発表している。現在「OC」は店舗をニューヨークに2店、ロサンゼルスと東京に1店ずつ構えているが、東京・表参道店は1月28日に閉店する。またECも展開しているが、日本のオンラインショップは2月23日をもって終了する。

 「OC」は02年にウンベルト・レオン(Humberto Leon)とキャロル・リム(Carol Lim)がニューヨークで設立。オリジナルブランドに加えて、新進気鋭のブランドを取り扱うことで知られている。両氏は閉店について、「『OC』のオリジナルコレクションを作り上げることに集中し、新たなパートナーであるNGGと共にブランドをさらに成長させるために決断した」と声明文で語った。

 しかしこれは一時的なことで、いずれはまた店をオープンしたいという。両氏は、「ニューヨーク、ロサンゼルス、ロンドン、そして東京の店舗を通じて世界中の人々がつながり、私たちはもちろん、店を訪れた顧客にも大きな喜びをもたらしてくれた。『OC』では複数のブランドを取り扱ってきたが、将来的にどのような買い物体験を提供するのかをNGGと一緒に再検討し、私たちのように“死ぬほど買い物好き”な顧客にも驚いてもらえるような店をつくりたい」と述べている。なお両氏は、NGGによるテコ入れ後も「OC」の共同クリエイティブ・ディレクターとして残るものと見られている。

 NGGは15年にミラノで設立。ヴァージル・アブロー(Virgil Abloh)の「オフ-ホワイト c/o ヴァージル アブロー(OFF-WHITE c/o VIRGIL ABLOH)」や、「マルセロ・ブロン カウンティ・オブ・ミラン(MARCELO BURLON COUNTY OF MILAN)」「パーム エンジェルス(PALM ANGELS)」などを擁するが、19年8月に「ファーフェッチ」によって6億7500万ドル(約735億円)で買収された。

 「ファーフェッチ」は高級ブランドを扱うECプラットフォームとして確固たる地位を築いているが、今後はオリジナルブランドの開発にも力を入れていくことを、ジョゼ・ネヴェス(Jose Neves)創業者兼最高経営責任者が明らかにしている。NGGが「OC」の商標と知的財産権を取得したことは、その流れに沿ったものといえるだろう。