イタリアのシューズブランド「セルジオ ロッシ(SERGIO ROSSI)」は1月29日、ポール・アンドリュー(Paul Andrew)=クリエイティブ・ディレクターが退任することを明らかにした。後任など今後のクリエイティブ体制については発表していない。
アンドリュー=クリエイティブ・ディレクターは2024年7月に就任
アンドリュー=クリエイティブ・ディレクターは、「ダナ キャラン ニューヨーク(DONNA KARAN NEW YORK)」「カルバン・クライン(CALVIN KLEIN)」「アレキサンダー・マックイーン(ALEXANDER McQUEEN)」などでキャリアを積み、2013年に自身の名前を冠したウィメンズのシューズブランドを設立。16年には「サルヴァトーレ フェラガモ(SALVATORE FERRAGAMO)」(当時)のウィメンズシューズのデザイン・ディレクターに就任し、最終的には同ブランドの全プロダクトのクリエイティブ・ディレクターを務めた。24年7月に「セルジオ ロッシ」のクリエイティブ・ディレクターに任命され、25年2月に初コレクションを披露。セルジオ・ロッシ(Sergio Rossi)創業デザイナーのレガシーに敬意を表しつつ、モダンかつ大胆に再解釈したデザインは好評を博した。
「セルジオ ロッシ」について
「セルジオ ロッシ」は、1950年代の創業。フェミニンで華やかなハイヒールやサンダルが評判となり、80年代にはラグジュアリーシューズブランドとして世界的に名前が広まった。99年にはグッチ グループ(GUCCI GROUP、現ケリング)が買収したものの、2015年に投資会社インベストインダストリアル(INVESTINDUSTRIAL)に売却。21年には、中国のフォースン ファッション グループ(FOSUN FASHION GROUP、現ランバン グループ)が買収した。なお、ロッシ創業デザイナーは20年4月に84歳で死去。息子のジャンヴィト・ロッシ(Gianvito Rossi)もシューズデザイナーとして知られ、自身のブランドを率いている。
親会社ランバン グループは業績悪化
「セルジオ ロッシ」に加えて、「ランバン(LANVIN)」や「ウォルフォード(WOLFORD)」などを擁するランバン グループは業績が悪化しており、24年通期の売上高は23%減の3億2900万ユーロ(約602億円)。このため、傘下ブランドのいずれかを売却するのではないかとの憶測が定期的に浮上している。なお、情報筋によれば、同社はイタリア・エミリア=ロマーニャ州にある「セルジオ ロッシ」の工場を、フットウエアおよびハンドバッグメーカーのマッシモ ボニーニ(MASSIMO BONINI)に売却することを検討しているという。同工場は「セルジオ ロッシ」の商品の80%以上を製造しており、5万5000㎡の敷地内にはブランドのオフィスやアーカイブなども併設している。