
世界中で開かれているファッション・ウイークを最も多く訪れている日本人は、おそらくこの人だろう。ファッションジャーナリストのマスイユウは長年、ロンドンやパリのメジャーなファッション・ウイークのみならず、欧州からアジアまでを旅しながら、さまざまなメディアにコレクション・リポートやスナップ記事などを提供しつつ、若手デザイナーの発掘を続けている。そんな彼に「今、注目のファッション・ウイークは?」というコラムを寄稿してもらった。(この記事は「WWDJAPAN」2025年11月17日号からの抜粋で、無料会員登録で最後まで読めます。会員でない方は下の「0円」のボタンを押してください)
世界中の都市が名乗りをあげ、さらにはウィメンズとメンズが分化、かつては“ファッション・ウイーク戦国時代”とでも言えるような時期があった。しかしパンデミックにより、その数は減少。世界情勢やお国の懐事情もまた影響を及ぼしている。一方で注目度を上げる新参者も。新興ファッション・ウイークを取り巻く環境は、ここ5年でだいぶ変わった。
パンデミック前は注目だった
ファッション・ウイークの今
パンデミック以前はレギュラーで訪れていた国には、最近行っていない。デムナ(Demna)の台頭とともに注目が集まったのは、彼の故郷ジョージア。「メルセデスベンツ・ファッション・ウィーク・トビリシ」は、マストチェックだった。しかしここ数年でオーガナイザーはファッションからカルチャーイベントへ鞍替え。戦火に苦しむウクライナ人クリエイターのサポートにも力を入れているようだ。
そう、ウクライナもかつては勢いがあった。だが、ロシア侵攻によりデザイナーたちが散り散りに。避難先で活動する者もいれば、今もなお首都のキーウに残る者も。どちらもウクライナでの生産を続け、地元の産業の維持に力を入れている。そんな努力のかいが実り昨年9月には「ウクライニアン・ファッション・ウイーク」が再開。今すぐにでも応援に行きたいが、海外からのゲストの受け入れはまだまだ先の話になりそうだ。
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