「ユニクロ寄ってください」の積み重ね

「長袖をください」「ユニクロ寄ってください」――。

昨年12月に放送されたバラエティ番組「水曜日のダウンタウン」（TBS系列）でのダイアン・津田篤宏さんの発言が、ちょっとした流行語になりました。人気企画「名探偵津田」で、いきなり寒い新潟に向かうことを仕掛け人から告げられます。半袖しか用意していない津田さんが拒み続ける中で飛び出した名言は、視聴者の笑いを誘い、SNSでも大きな話題になりました。

私も多くの視聴者と同じく津田さんのリアクションに爆笑しつつ、一方でユニクロの存在感を思い知りました。急に寒い場所に行くことが決まって、服の用意がなかったら、まず「ユニクロ寄ってください」となる。津田さんに限らず、多くの人が同じ思考回路になることでしょう。

それから半年後、今年5月のユニクロの「母の日」広告に津田さんと母・きみ子さん（同番組に出演）が起用されました。ユニクロ公式Xは5月6日に「ユニクロ寄ってください」と投稿し、翌7日に津田親子の広告ビジュアルを投稿するとインプレッション数が2300万を超えました。これは過去の広告キャンペーン投稿の中で最大だったそうです。津田さんの名言の影響力が分かります。