ファッション

「ユニクロ」、2025-26年秋冬はトラッドに装う “パフテック”とニットの新顔続々

ユニクロ(UNIQLO)」はこのほど2025-26年秋冬展示会を開催した。今季のテーマは“Revisiting Classic”。高機能中綿“パフテック”を使ったアイテムやニット類が充実した。会場は、大学のキャンパスとアップステート・ニューヨークのキャビンを模していた。

シーズンを通してカーブシルエットのボトムスが多出する。デニムやコットンなど素材の違いはあれど、どれもシーズンテーマであるオーセンティックな雰囲気が漂う。秋のキールックで取り入れたスコートは、「(もともと丈が短いアイテムだが)この春夏は若い女性がキッズサイズのスコートを履くケースも散見した」(PR担当)。短丈のジャケットも欧州を中心に人気が高まっている。

売れ行きが気温に左右されない小物類も充実した。スフレヤーンのアームカバーは、防寒対策以上に手元に色を添える役割を期待する。23年に大ヒットした“ラウンドミニショルダーバッグ”のウルトラミニサイズも登場する。あえてショルダーはつけず、バッグの両端を留めて持ち手を作るのが今っぽい。通常サイズの“ラウンドミニショルダーバッグ”にチャームとして付ける“バッグの重ね付け”もおすすめ。

主役は“パフテック”とニット

今季注力する“パフテック”やニット類、“極暖ヒートテックカシミヤブレンド”は特設スペースを作って紹介した。

“パフテック”はダウンのようにパック(羽を包む袋状の生地)が入っていないため、デザインの幅がきくのが特徴。今季は、「ユニクロ」のみならず、「ユニクロ:シー(UNIQLO:C)」「ユニクロ ユー(UNIQLO U)」「ユニクロ アンド ジェイ ダブリュー アンダーソン(UNIQLO AND JW ANDERSON)」からも登場する。「ユニクロ」を代表するアウター“ウルトラライトダウン”と肩を並べるアイテムへと成長させる。

ニットは、薄手の“メリノウール”や柔らかな肌触りの“スフレヤーン”など、さまざまな素材で用意する。中でも注目はカシミヤニット。特にクルーネックの反応が良いといい、昨年9〜11月の欧州における販売実績は過去最高だった。為替による変動はあるが、およそ1万6580円で他ブランドと比較するとお値打ち。品質も相まって、欧州地域の定番商品になっている。

“ヒートテック”にカシミヤを9%混ぜた“極暖ヒートテックカシミヤブレンド”は、昨シーズンの注力アイテムとして登場した。ウィメンズの好評を受け、今季はメンズを発売する。従来の“ヒートテック”とは一線を画すファッションアイテムとして、インナーに留まらない幅広い着用シーンを想定していること、カシミヤ混でありながらコットン混の“極暖ヒートテック”と同じ2290円という価格が人気の理由。

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