近年オリジナルアイテムが好調のユナイテッドアローズ(UNITED ARROWS)。ここ数シーズンで築いたストアブランドの安定感を土台に、改めてセレクトショップらしい“予想外の出合い”が溢れるシーズンにしていく。キーワードは偶然の出合いを意味する「セレンディピティ」。(この記事は「WWDJAPAN」2025年6月23日号からの抜粋です)
仕入れを強化 “出合い”の溢れるシーズンに
コロナ禍を経て絞っていた仕入れブランドの比率は、元の水準に近づいてきた。今シーズンは韓国発「レハ(LEHA)」やスウェーデン発「スタイリン(STYLEIN)」はじめ、新たに15ブランドほど導入した。浅子智美UA本部 ウィメンズ商品部 ユナイテッドアローズ ブランドディレクターは、「主役級のアイテムが増える中で今季、長く着られるシンプルな服の価値を見直したかった」と話し、「レハ」も「スタイリン」もミニマルな美学を軸に、時代に左右されない強さを持つブランドと評価する。「新規のブランドは、デザイナーとの会話を重ね、ストーリーに共感できるかどうかを大切にした。さまざまな要因から商品価格が高騰している中で、背景をきちんと理解し、その価値をお客さまにも伝えていきたい」と浅子ディレクター。一押しするブランドはほかに、「マザー・オブ・パール(MOTHER OF PEARL)」の元クリエイティブ・ディレクターのエイミー・パウニー(Amy Powney)が手掛ける「アキン(AKYN)」。2025-26年秋冬にデビューする新ブランドで、環境負荷の低い素材を慎重に選定しながらサステナビリティに取り組む姿勢に共感したという。
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