ファッション
連載 ファッション業界人も知るべき今週のビューティ展望

“リアルヘアトレンド”のマーケティングを考察

有料会員限定記事

【連載】ファッション業界人も知るべき今週のビューティ展望

ビューティ賢者が
最新の業界ニュースを斬る

ビューティ・インサイトは、「WWDJAPAN.com」のニュースを起点に識者が業界の展望を語る。
今週は、時代と共に変化するマーケティングの影響力の話。

(この記事は「WWDJAPAN」2024年3月25日号からの抜粋です)

PROFILE: 槇野光昭/オニカム代表

槇野光昭/オニカム代表
PROFILE: (まきの・みつあき)1973年、東京都生まれ。大学卒業後、パソコン周辺機器メーカーで営業に従事。退職後の97年「価格.com」の前身となるサイトを開設。2001年、28歳という若さで会社を売却。その後、14年にヘアサロン「アルバム(ALBUM)」を開業。都心を中心に「アルバム」「アイティー バイ アルバム(IT by ALBUM)」「DXシェアサロン」などを展開する

【賢者が選んだ注目ニュース】

今回のピックアップ記事でも取り上げたように、欧米系セレブのファッションアイコンが勢ぞろいするアカデミー賞、グラミー賞、エミー賞などでは彼女らのファッション&ビューティが注目される。記事によると、第96回アカデミー賞では「多くのスターたちが、パーティーの定番であるレッドリップをあえて避け、“less-is-more”のトレンドを取り入れたメイクで訪れた」「多くのセレブ達はロングヘアを生かしたエフォートレスなセンターパートに仕上げた」という。

「なるほどなー」とは思うのだが、フォーマルな装いなので、リアルトレンドとは少し違う。それらで注目されたインフルエンサーが、普段着でスナップされたときのヘア&メイクくらいがリアルトレンドにふさわしい。言うまでもなくインフルエンサーは、基本的な性能では差別化しづらく、ブランディングがものを言うファッション&ビューティの領域で影響力は絶大だ。「タンバリンズ」の記事がここまで注目されるのは、商品自体の素晴らしいマーケティング力もあるが、BLACKPINKのジェニーがアンバサダーを務めたことも大きく影響しているであろう。彼女が使用したことで、同ブランドのエッグ型フレグランス“エッグパフューム”が大いに話題になったことは記憶に新しい。

この続きを読むには…
残り1457⽂字, 画像0枚
この記事は、有料会員限定記事です。
紙版を定期購読中の方も閲覧することができます。
定期購読についてはこちらからご確認ください。
最新号紹介

WWDJAPAN Weekly

独立系クリエイティブ集団が台頭、クリエイターの新潮流を見る

5月13日号は、クリエイターを取り巻く新潮流を特集します。昨年7月17日に発行した「U30 クリエイター」特集に続き、その最前線を追いました。

冒頭では独立系クリエイティブチームにフォーカス。「クリエイティブアソシエーション」「クリエイティブエージェンシー」など、独自のスタンスを掲げてクリエイティブの可能性に挑む集団です。彼らの狙いは、クライアントとクリエイターが対等な立場でものづくりに向き合え…

詳細/購入はこちら

CONNECT WITH US モーニングダイジェスト
最新の業界ニュースを毎朝解説

前日のダイジェスト、読むべき業界ニュースを記者が選定し、解説を添えて毎朝お届けします(月曜〜金曜の平日配信、祝日・年末年始を除く)。 記事のアクセスランキングや週刊誌「WWDJAPAN Weekly」最新号も確認できます。

@icloud.com/@me.com/@mac.com 以外のアドレスでご登録ください。 ご登録いただくと弊社のプライバシーポリシーに同意したことになります。

メルマガ会員の登録が完了しました。