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連載 ファッション業界人も知るべき今週のビューティ展望

感情的な知性とパーソナライズ、不満足感を持つZ世代に選ばれるためには?

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【連載】ファッション業界人も知るべき今週のビューティ展望

ビューティ賢者が
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ビューティ・インサイトは、「WWDJAPAN.com」のニュースを起点に識者が業界の展望を語る。
今週は、日本も米国も変わらないZ世代の特徴に関する話。

矢野貴久子「BeautyTech.jp」編集長 プロフィール

雑誌編集者を経て1999年からデジタルメディアに関わり2017年、アイスタイルで媒体開発に着手。18年2月に美容業界のイノベーションを扱うメディア「BeautyTech.jp」の編集長に就任

【賢者が選んだ注目ニュース】

生まれる人が減り続けて高齢者が増える日本では、Z世代は米国のように「次世代の主な消費者」というポジションではないのかもしれない。それでも、彼ら(1997〜2012年生まれ)の考え方や行動は、その上のミレニアルやY、X世代に大きな影響を及ぼしていくだろう。彼らのなかでも年長組は、すでに社会人3〜4年目である。彼らの持つ考え方やカルチャーは、新しい価値観に触れることにポジティブな親や上司にも伝播しているはずなのだ。

その意味で、今回は改めてZ世代についてふれてみたい。というのも世界最大のテクノロジー見本市 CES2024で「Speaking GenZ」という興味深いディスカッションがあったからだ。

聞きながら、米国と日本のZ世代の価値観は近しいと思った。生まれながらにデジタルネイティブで、SNSやYouTubeなどを通してグローバルな価値観に触れているからだろう。登壇者のひとり、調査会社ミンテルのビージェー・ピッチマン(BJ Picthman)=コンサルティングディレクターは、消費者としてのZ世代には3つの特徴があると述べた。

感情的な知性

彼らの調査によれば、Z世代の健康における最優先事項はメンタルヘルスという。その背景にあるのは、人生の早い段階からメンタルヘルスを意識することで、現在も、そして生涯を通じて行動を変えることができるからという。メンタルヘルスの問題をなかったことのように乗り切り、助けも求めてこなかった古い世代とは大きな違いだとした。

パーソナライゼーション

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