ビューティ
連載 ファッション業界人も知るべき今週のビューティ展望 第10回

コスメのシームレス化・ボーダーレス化が止まらない

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ビューティ賢者が最新の業界ニュースを斬る

ビューティ・インサイトは、「WWDJAPAN.com」のニュースを起点に識者が業界の展望を語る。
今週は、コスメのシームレス化と新たな評価軸の話。
(この記事は「WWDJAPAN」2026年7月27日号からの抜粋です)

木津由美子/ビューティ・ジャーナリスト プロフィール

(きづ・ゆみこ)早稲田大学卒業後、外資系航空会社、化粧品会社のAD/PRを経て編集者に転身。「VOGUE」「marie claire」「Harper's BAZAAR」でビューティを専門に担当し、グローバルトレンドやウェルネス企画などを展開。2023年独立。早稲田大学大学院商学研究科ビジネス専攻修了、経営管理修士(MBA)。FASHIONSNAPにて香水連載を展開中

【賢者が選んだ注目ニュース】

多機能やオールインワンの化粧品は、特段珍しいものではない。しかし近年、それらとは一線を画す高度なレベルでの「シームレス化」「ボーダーレス化」が急速に進んでいるように見える。

その象徴ともいえるのが、この春各社から相次いで発売された“日焼け止め”だ。もはや“日焼けを止める”だけの商品は少なく、そのマルチプロテクション化については5月25日号の本コラムで取り上げた通りだ。そのほかにも化粧水の後1本でトーンアップや立体感のあるハリ肌までかなえるUV乳液や、メイクアップの仕上がりの完成度を高めるために豊富なシェードをそろえたUVプライマー、日焼け止め・化粧下地・ファンデーションの3役を兼ね備えたティントタイプ、さらには全身に使えるUVスプレーなど多彩に登場。技術の進化が著しいとはいえ、その多機能ぶりには目を見張るものがある。

紫外線にとどまらず赤外線やブルーライト、花粉、大気中微粒子までも防ぐマルチプロテクションに加え、エイジングケア、トーンアップ、化粧下地機能をも搭載。さらに顔・体・髪も1品で対応する。こうなると、単に“日焼け止め”とカテゴライズすること自体、もはや実態にそぐわなくなっている。

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