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連載 ファッション業界人も知るべき今週のビューティ展望

化粧品大手決算に映る市場の変化

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ビューティ賢者が最新の業界ニュースを斬る

ビューティ・インサイトは、「WWDJAPAN.com」のニュースを起点に識者が業界の展望を語る。
今週は、競争が激化する国内化粧品市場の話。
(この記事は「WWDJAPAN」2026年3月16日号からの抜粋です)

宮迫光子/みずほ証券アナリスト プロフィール

(みやさこ・みつこ)2013年にバークレイズ証券でトイレタリー・化粧品のアナリスト業務をスタート。ジェフリーズ証券を経て、24年2月から現職。株式市場の目線からトイレタリー・化粧品業界と企業をウオッチしている。26年の日経ヴェリタスのアナリストランキングにおいてトイレタリー・化粧品セクターで1位を獲得

【賢者が選んだ注目ニュース】

国内ビューティ企業大手の決算が出そろった。

花王は、国内外ともに堅調な動きを見せた。国内ではヒット製品が生まれ、ブランドの存在感が高まっている。特に中国市場では、現地生産を強化している「キュレル」や「フリープラス」が売り上げの中心となり、敏感肌向けという明確なブランドポジションが中国消費者に受け入れられている。またメイクアップブランド「ケイト」のアジア展開強化にも期待がかかる。近年、消費者のメイクアップ製品の選択は百貨店コスメから、より価格競争力のあるブランドへとシフトする傾向が見られる。低価格帯でも品質の高い製品を求める動きが広がっており、「ケイト」にもさらなる追い風が生まれそうだ。

資生堂は利益面で改善が見られた。構造改革によるコスト削減が進み、計画を上回るコア営業利益を確保した。ただしトップライン(売上高)は期初計画未達であり、売り上げ成長には課題を残した。地域別ではアジアパシフィックが堅調で、対計画では中国・トラベルリテールも順調だった。2026年の業績見通しにおいては、日中関係の影響を第1四半期にのみ織り込んでいる。第2四半期以降については影響を想定していないが、中国市場の需要動向にはなお不透明感が残りそうだ。

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