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新生「渋谷パルコ」は個性派飲食店37店で日本の“食カルチャー”を発信

 11月22日に新生「渋谷パルコ」がオープンする。それに先駆けて開催されたプレス内覧会で話題だったのは、まるで路地裏のような雰囲気の飲食店フロア「カオス キッチン(CHAOS KITCHEN)」だ。「渋谷パルコ」が食をどう捉え、世界に向けてどう発信するのか。新業態を中心に注目テナントを紹介する。

 新生・渋谷パルコには193のテナントが入っており、そのうち、飲食店は全37店舗。「そこに集まり、コミュニティーを形成し、空間と時をともに楽しめるような場所」をコンセプトに編集されている。レストランフロアとしては地下1階「カオスキッチン」と7階の「レストラン セブン(RESTAURANT SEVEN)」に加え、各フロアコンセプトに合った飲食店をラインアップ。ジャンルをミックスすることで、互いの魅力を引き出すのが狙いだ。

個性派21店舗がひしめく
「カオスキッチン」

 地下1階の「カオスキッチン」は、“食・音楽・カルチャー”をコンセプトにした飲食店と物販店が混在したレストランフロア。同フロアの環境デザインは建築家の藤本壮介氏が担当。天井・床に鏡面素材を使い、そこにショップのファサードが映り込むことで、非現実的な空間を演出している。

【米とサーカス】

 和食ベースの鳥獣肉(ジビエ)と昆虫料理を提供する東京・高田馬場の居酒屋が出店。栄養価の高さと環境負荷の低さから“世界を救う食材”として注目されている昆虫料理や野生鳥獣を、ちょっと怪しげなムードが漂う非現実的な空間で楽しむことができる。スイーツでは“虫パフェ”や“虫だんご”などを提供する。

【はまの屋パーラー/キャンピーバー】

 昭和の雰囲気が漂う、創業53年の日本式純喫茶「はまの屋パーラー」と新宿2丁目の性別を超えたミックスバー「キャンピーバー(CAMPY! BAR)」が、同テナントで昼と夜に入れ替わるかたちで営業。同フロアのテナントの多くが閉店した23時以降はカラオケもあり、女装ウエイトレスと共に29時まで渋谷の夜を楽しむことができる。

【未来日本酒店&SAKE BAR】

 AI味覚判定サービス「YUMMY SAKE」が自分好みの日本酒を見つけてくれる、未来型日本酒バー。日本酒「久保田」とコラボレートし、併設する「KUBOTA SAKE BAR」ではセミナーやイベントも開催。日本酒入門者から上級者まで楽しむことができる。

【ジカセイ メンショウ】

 ミシュランをはじめとするグルメガイド常連のラーメン店「メンショウ(MENSHO)」が新業態で出店。サンフランシスコのTwitter本社で提供しているというカップ型ワンハンドスタイルのオリジナル器を採用し、見た目もぐっとクールに。店内はDJ須永達夫氏が手掛ける音楽が流れ、今までにないラーメン体験が楽しめる。

【デリファシャス】

 鮨店が作るフィッシュバーガー専門店として中目黒で人気を博した「デリファシャス(DELI FU CIOUS)」が出店。昆布じめフィッシュバーガーや漬けマグロチーズバーガー、しめ鯖のわさびバーガーなど、和食の技を生かしているのが特徴。オーダーが入ってから調理するため、作りたてを楽しむことができる。

【うどん おにやんま】

 立ち食いうどんの名店として知られる「おにやんま」が商業施設出店。エッジィなラインアップの中にあって、ホッとできるオアシス的存在だ。日本が誇る最強のファストフードをコンセプトに、うまくて早くて安いを実現。海外客はもちろん、近隣のオフィスワーカーから人気を集めそうだ。

【クアトロラボ】

 3000枚を超えるアナログレコードのコレクションを、ハンドメードの大型スピーカーを含むハイエンドなオーディオシステムで楽しめるミュージック・カフェ&バー。シックな内装の空間でじっくり音楽と飲食を楽しめる、大人の空間だ。

 このほかにも、代官山「Ata」の新業態となる渋谷系ビストロ「アタズ(Ata’s)」や、東京初上陸となるハンバーグ店「極味や」など、合計21の飲食店をラインアップする。飲食フロアでありながら、レコードショップ「ユニオンレコード」 やフェスグッズショップ「GAN-BAN/岩盤」、占いコーナーなども並び、業種もミックスすることでカオス的な空間に仕上がっている。他に類を見ないアトラクション的要素の強い飲食フロアだ。

7階「レストランセブン」は海外観光客
ニーズに応える7店舗を厳選

 7階の「レストランセブン」では、回転寿司店「金沢まいもん寿司」や、焼肉店「渋谷焼肉 KINTAN」、ラーメン店「中華そば専門 田中そば店」などの日本食や、ヴィーガン料理専門店「ファラフェルブラザーズ(FALAFEL BROTHERS)」など7店のレストランがオープン。今後もますます増える海外観光客も楽しめるラインアップとなり、メニューの外国語対応も進めている。

各フロアにもコンセプトに合った
飲食店をラインアップ

 4階には、実力派シェフとして知られる森枝幹氏が手掛けるタイ料理レストラン「チョンプー(CHOMPOO)」がオープン。フレッシュハーブをふんだんに用い、体が喜ぶしみじみおいしいタイ料理を提案。“スパイシーなだけではない”タイ料理を味わいたい。

【エディターズ・チェック】
「カオスキッチン」と「レストランセブン」のコンセプトやムードは違えど、共に食を日本の大切なカルチャーと捉えて、世界に発信していこうという、新生「渋谷パルコ」の決意と意気込みが感じられるラインアップだ。ますます増えるであろう外国人観光客のニーズにもしっかりと応えながら、渋谷という街の中で熟成され、どう進化していくのかに期待したい。

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