ファッション

「ディオール」コラボなどでトレンドセッターを目指す 「リモワ」の若きCEOがビジョンを語る

 「ディオール(DIOR)」は11月22日、同日リニューアルオープンする渋谷パルコの1階にメンズのポップアップストアをオープン。2020年春夏メンズのランウエイで発表した「リモワ(RIMOWA)」とのコラボレーションを発売する。ポップアップでは、「リモワ」の定番“キャビン”と“トランク”、ランウエイではモデルが小脇に抱えていた“ハンドケース”を販売。クロスボディーの“パーソナル”は、軽量のアルミニウムケースで携帯性も高い。

 「リモワ」のアレクサンドル・アルノー(Alexandre Arnault)最高経営責任者(CEO)に、コラボレーションの狙いや、ブランドの今後などを聞いた。

WWD:今回はなぜ「ディオール」とコラボレーションしたのか?

アレクサンドル・アルノー=リモワCEO(以下、アレクサンドルCEO):2つのメゾンがそれぞれの得意技を披露できる協業ができたら、とても光栄だと考えた。そこで「ディオール」、特にキム(・ジョーンズ(Kim Jones)「ディオール」メンズ アーティスティック ディレクター)と一緒なら、「リモワ」の限界を突破し、新たな世界に導いてくれるのでは?とオファーした。「リモワ」のノウハウが詰まった商品を、最高峰のファッションの世界で見せたかったんだ。

WWD:キムは今年、「リモワ」のキャンペーン・ビジュアルにも登場している。彼を広告塔に選んだのは、なぜ?

アレクサンドルCEO:友人の1人で、「リモワ」ユーザーの1人だからだ。特に彼は旅への思い入れが強く、それがクリエイションの源にもなっている。ブランドにとって、最高のアンバサダーだ。

WWD:最近は、コラボレーションに活発だ。

アレクサンドルCEO:「リモワ」は、すでに旅の世界ではトップブランドの1つ。この世界でリードしながら、これまでスーツケースをスタイルと切り離していた人の考えを改めたい。コラボレーションはやり過ぎず、深い絆で結ばれることが大事。絆があれば、結果は保証されるものだ。

WWD:新たな挑戦をしなくても、順調な成長を続けられそうなブランドだが。

アレクサンドルCEO:持続的な成長ではなく、新たな成長の原動力を手に入れたい。今は、これまで探求してこなかった世界に足を踏み入れ、新たな挑戦を探しているイメージ。そして消費者は、消費し所有することから、経験することに価値を置き始めている。何より、歴史あるブランドでありながら、消費者の文化的な文脈にも登場したい。「リモワ」はマーケットリーダーではなく、トレンドセッターを目指すんだ。

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