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第37回「毎日ファッション大賞」授賞式 大賞受賞の森永邦彦がスピーチ「大賞はずっと取れないものと思っていた」

 毎日新聞社は11月8日、第37回「毎日ファッション大賞」の授賞式を東京・恵比寿のEBiS303で開催した。今年の大賞は森永邦彦「アンリアレイジ(ANREALAGE)」デザイナーで、新人賞・資生堂奨励賞は岩井良太「オーラリー(AURALEE)」デザイナーが受賞。また選考委員らの総意で選考委員特設賞が設けられ、小泉智貴「トモ コイズミ(TOMO KOIZUMI)」デザイナーが選出された。

 大賞の森永デザイナーは2011年に同アワードの新人賞・資生堂奨励賞を受賞しており、8年ぶりの凱旋となった。「あれから8年間、毎年のようにノミネートされるも大賞は取れず、悔しさと『もう取れないものなんだ』という気持ちがあった。受賞はできなかったが『LVMHヤング ファッション デザイナー プライズ(LVMH YOUNG FASHION DESIGNER PRIZE)』のファイナリストに選ばれたことと、3月に東京でショーを開いたことで、より多くの人の目に触れ評価を得ることができたんだと思う。『アンリアレイジ』というブランドは僕にスポットが当たりがちだが、光には必ず影があるもの。多くの人がこれまでついてきて陰で支えてくれた、ありがとう」と述べた。また、同アワードの創設者である田中宏氏とのエピソードも語った。「田中さんは『アンリアレイジ』がスタートしたときから応援してくれていて、『いつか大賞が取れるよう、ブランド名に恥じぬモノ作りをしろ』と言われてきたが、去年亡くなられてしまい生前に受賞することはかなわなかった。しかし受賞の知らせを聞いたときに、この1年の活躍を見てくれていたと思うと同時に、よりこの先ブレず弛まず歩んでいきたいと思った」。

 新人賞・資生堂奨励賞を受賞した岩井デザイナーには賞状とトロフィー、賞金100万円が贈られた。「『オーラリー』は言い出したらきりがないほど多くの方々と関わり支えられ、受賞の知らせを聞いたときに一番楽しみだったのが、その方々への報告だった。僕にとってチームはもちろん、工場や周りの方々は昔から見守ってくれる身内のような存在で、ブランドを始めてから親戚が増えたようでうれしかった。いつも僕のワガママに付き合ってくれて感謝している。立ち上げから目指している“関わった人がちょっとでも幸せになること”という気持ちを忘れず、自分たちがよいというものを信じ、関わってくれる人たちとのつながりを大切にブランドを続けていきたい」とスピーチした。授賞式後には、東京で初となるショーの2020年春夏コレクションを披露。「今年初めてパリコレに挑戦してから、作りたいものが増えたりとクリエイションの幅が広がったと感じている。参加してからは海外のアカウント数も倍増(26)した。今回はいかにもなランウエイではなく、うちらしく自然な空気感のあるものにした」。

 そのほか、鯨岡阿美子賞に鈴木淳・台東デザイナーズビレッジ村長が、話題賞には4月にオープンした「無印良品 銀座」が、特別賞には日本環境設計が選ばれた。

 第37回「毎日ファッション大賞」の受賞者は以下の通り。

大賞: 森永邦彦 / 「アンリアレイジ」デザイナー

新人賞・資生堂奨励賞:岩井良太 / 「オーラリー」デザイナー

鯨岡阿美子賞:鈴木淳・台東デザイナーズビレッジ村長

話題賞:無印良品 銀座

選考委員特設賞:小泉智貴 / 「トモ コイズミ」デザイナー