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ワールドが高級バッグのサブスク「ラクサス」を子会社化

 ワールドは25日、高級ブランドのバッグのサブスクリプション型レンタルサービスを運営するラクサス・テクノロジーズ(広島市、児玉昇司社長)の株式の62.5%を取得し、子会社化すると発表した。取得金額は約43億円。ワールドはラクサスの仕入れの強化、海外事業に向けた支援に100億円の資金を投じ、成長戦略を後押しする。

 サブスクサービス「ラクサス(LAXUS)」は、月額6800円で「ルイ・ヴィトン(LOUIS VUITTON)」「エルメス(HERMES)」「シャネル(CHANEL)」などラグジュアリーブランドを含むバッグが使い放題になる。2015年の事業開始から19年7月時点で有料会員数は2万件に達し、「業界では唯一無二のサービス」(ラクサスの児玉昇司社長)に成長した。利用者層は20代から50代まで幅広い。貸し出し用のバッグは客からの借り入れや買い付けで確保する。無線電子(RFID)タグなどデジタルを駆使し、仕入れから貸し出しまで商品を単品管理することで高効率なサプライチェーンを構築している点も特徴だ。19年7月期の売上高は13億円、営業利益も500万円と黒字化を達成した。

 ワールドから得た資金は、バッグの調達や人材の補強、ニューヨークなど海外進出の準備金に充当する。3年後には会員数10万件、売上高80億円、5年後には19万件、150億円の拡大を目指す。ワールドが持つ600万人の会員へのDMや、年間100万点を出荷するECの商品にチラシを同梱することで、新規会員の獲得を促す。ラクサスは現在、貸し出し用のバッグ3万2301点を保有するが、「バッグの数を増やしサービスの回転を高めることが成長に直結する」(児玉社長)という考えの下、ワールド傘下のティンパンアレイが運営する古着チェーンの「ラグタグ(RAGTAG)」から在庫仕入れも検討する。

 これまでワールドは服のサブスクサービス「サスティナ(SASTINA)」を運営するオムニスを18年3月に、「ラグタグ」のティンパンアレイを同年4月に傘下に収め、今年8月にはゴードン・ブラザーズ・ジャパンと合弁会社でオフプライス業態の「アンドブリッジ(&BRIDGE)の出店を開始した。新興のサブスクリプション企業やリユース企業をグループ内に取り込み、アパレルの製造・販売に偏重したビジネスモデルからの脱皮を図る。ワールドの上山健二社長は「18年の再上場で調達した資金を元にデジタル分野への投資を推進してきたが、大型のM&Aは今回で区切り」とし、今後はそれらの事業拡大に軸足を移す。