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ワールドが子ども服のナルミヤを持分法適用会社化

 ワールドは29日、子ども服大手のナルミヤ・インターナショナルを持分法適用関連会社にしたと発表した。ナルミヤの筆頭株主である投資会社の日本産業パートナーズから29日付で15.0%の株式を取得。2018年6月に取得した10.0%と合わせ、持株比率を25.0%にした。2回の取得で計37億円を投じた。手薄だった子ども服分野を強化すると同時に、生産から販売、ECなどでの協業を増やしてシナジー効果を高める。

 すでに一部で進めているワールドの基幹システムやMD・在庫コントロールシステムの提供によって、ナルミヤの業務効率を高める。ワールドのグループ会社が運営するECモール「ファッションウォーカー(FASHION WALKER)」との関係強化、出店拡大が見込めるショッピングセンター(SC)での店舗開発、販売スタッフの確保、海外での生産や物流など、サプライチェーンの全域で協力体制を築く。

 また、ターゲットや販路が重なるナルミヤの「ラブトキシック(LOVETOXIC)」とワールドのグループ会社の「ピンクラテ(PINK-LATTE)」では、共同でのPR活動や売り場作りなども視野に入れる。

 ナルミヤは業績の好調が続いている。ポイント(現アダストリア)の社長を経て10年に就任した石井稔晃社長のもと、手薄だったSC向け業態に力を入れ、「プティマイン(PETIT MAIN)」「ラブトキシック」を成長軌道に乗せた。18年2月期には子ども服専業メーカーの売上高首位の座に返り咲き、19年2月期も前期比10%増の297億円で着地する見通しだ。積極的な出店だけでなく、既存店売上高も同4.2%増で推移している。

 ナルミヤは00年代前半には百貨店向けの「エンジェルブルー(ANGEL BULE)」(現在は休止)や「メゾピアノ(MEZZO PIANO)」などジュニア服のブームを巻き起こし、ピーク時の04年1月期の売上高は約360億円に達した。ブームが去ると低迷に転じて一時は140億円まで縮小したが、そこから長い時間をかけてV字回復させた。

 同社は毎年30億円の増収計画を掲げるとともに、M&Aを積極的に行う方針を打ち出しており、29日付で男児服のハートフィール(東京都武蔵野市、齋藤貴史社長)を買収している。ワールドのサポートを受けて成長を加速し、早期に過去最高売上高の更新を目指す。

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