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米百貨店メイシーズが毛皮製品の販売を廃止

 米百貨店のメイシーズ(MACY'S)は、2020年度末までに毛皮製品の販売をやめると発表した。同社が展開するメイシーズとブルーミングデールズ(BLOOMINGDALE'S)、それらのアウトレット店舗が対象で、メイシーズの持つ34の毛皮倉庫とブルーミングデールズが持つ22のファーサロンが全て閉鎖される。

 これまでに「プラダ(PRADA)」「グッチ(GUCCI)」「バーバリー(BURBERRY)」「シャネル(CHANEL)」などの多くのブランドが毛皮の使用を廃止しており、メイシーズもこの流れを追う形になった。

 ジェフ・ジェネット(Jeff Gennette)最高経営責任者は「われわれはこの2年間、顧客の声を聞き、毛皮に代替するものを調査しながら、消費者と市場の動向を注意深く追っていた。社内からのフィードバックや、動物保護団体の全米人道協会(Humane Society of the U.S.)をはじめとするNGO団体とも定期的に会合を設けている。われわれのプライベートブランドではすでにファーフリーを実践しており、全てのブランドに広げるのは自然な流れだった」とし、全米人道協会とのパートナーシップのもと、「毛皮に代わる高品質でファッショナブルなものを提供していく」という。

 10月頭には、メイシーズが多くの店舗を展開するカルフォルニア州で、アメリカ初となる毛皮製品の販売を禁止する法律が成立。メイシーズの決定にも少なからず影響したと担当者は示唆した。

 全米人道協会のキティ・ブロック(Kitty Block)代表は「メイシーズは前向きで道徳的な決定を下した。多くのデザイナーや都市が毛皮製品廃止に賛同しており、われわれはこの非人道的な慣習を終えようとしている」とコメントした。

 一方で米毛皮情報協議会(Fur Information Council of America)のキース・カプラン(Keith Kaplan)=コミュニケーションディレクターは、「メイシーズがサステイナブルな毛皮の選択を放棄してしまったと聞いて落胆した。また一つ名のあるブランドがファーの間違った情報からくるプレッシャーに負けてしまった。知見のある顧客は、ブランドや企業の主張に関わらず、何が許容範囲でそうでないかを決めることができる。残念ながらメイシーズは今後そのような顧客たちの選択肢になることはないだろう。サステイナブルな毛皮製品を求める顧客のために商品を提供する伝統的な小売業者は多く存在している」という声明を出した。