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LVMH幹部、「シャネルは12兆円の価値」発言を否認

 LVMHモエ ヘネシー・ルイ ヴィトン(LVMH MOET HENNESSY LOUIS VUITTON以下、LVMH)のジャン・ジャック・ギヨニー(Jean-Jacques Guiony)最高財務責任者(CFO)は、アナリスト向けの決算説明会の場でシャネル(CHANEL)の企業価値はおよそ1000億ユーロ(約12兆円)だと発言したと報道された件について、「アナリスト向け説明会で発言されたとする報道は正確性に欠ける。LVMHは競合他社の企業価値についてコメントすることは一切ない」と正式にコメントを発表した。同コメントは、「ルイ・ヴィトン」のレザーグッズの生産戦略やオペレーションに関する説明を主としたアナリスト向け説明会の中での発言だったとされる。

 2018年4月にはLVMHがシャネルを買収するといううわさが浮上したが、両社ともに「根も葉もないうわさ」とこれを一蹴した。しかし同年6月にシャネルは、1910年に創業して以来、初めて決算を発表したことで、身売りの可能性を指摘する声が消えることはなかった。今回の報道を受けて今回の報道を受けてシャネルは「身売りするつもりはないことをあらためて明言する。また、うわさにこれ以上言及することはない」とコメントした。

 市場動向のリサーチ会社S&Pキャピタルが発表した資料によると、LVMHの時価総額は1762億ユーロ(約21兆円)、「グッチ(GUCCI)」や「サンローラン(SAINT LAURENT)」などを擁するケリング(KERING)は591億ユーロ(約7兆2102億円)、エルメス(HERMES)が633億ユーロ(約7兆7226億円)、「ザラ(ZARA)」を擁するインディテックス(INDITEX)が775億ユーロ(約9兆4550億円)、ナイキ(NIKE)が1295億ユーロ(約15兆7990億円)だという。

YU HIRAKAWA:幼少期を米国で過ごし、大学卒業後に日本の大手法律事務所に7年半勤務。2017年から「WWDジャパン」の編集記者としてパリ・ファッション・ウイークや国内外のCEO・デザイナーへの取材を担当。同紙におけるファッションローの分野を開拓し、法分野の執筆も行う。19年6月からはフリーランスとしてファッション関連記事の執筆と法律事務所のPRマネージャーを兼務する。「WWDジャパン」で連載「ファッションロー相談所」を担当中