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「カルティエ、時の結晶」展が今秋開催 1970年以降の作品にフォーカス

 「カルティエ(CARTIER)」は、「カルティエ、時の結晶(CARTIER CRYSTALLIZATION OF TIME以下、時の結晶)」展を10月2日~12月16日、東京・国立新美術館で開催する。同ブランドは世界各地で展覧会を行ってきたが、同展は35回目。1970年以降の「カルティエ」のクリエイションにフォーカスし、ジュエリー作品の展示総数約300点のうち約半数は、個人所蔵作品が占める。“色と素材のトランスフォーメーション”“フォルムとデザイン”“ユニバーサルな好奇心”という3つのテーマ別に、長い年月を経て生成された宝石と、万物から着想を得たデザイン、そして卓越したクラフツマンシップの融合により誕生するハイジュエリーを展示する。6月5日に国立新美術館で行われた会見のために来日したピエール・レネロ(Pierre Rainero)=カルティエ インターナショナル スタイル&ヘリテージ ディレクターは、「70年以降のモダンな作品にフォーカスした展覧会は初めてだ。『カルティエ』は創業以来、それぞれの時代を象徴する作品を作り出してきた。“パンテール”一つとっても、時代と共に美に対する認識が変化してそれがデザインに革新をもたらしていることが分かるだろう。『カルティエ』のスタイルは、各時代を映し出すと同時にタイムレスなものだ」と語った。

 空間構成は現代美術家の杉本博司と建築家の榊田倫之の2人が主催する新素材研究所が担当。会場は、「カルティエ」のミステリークロックで構成された“時の間”を囲むように、テーマごとにゾーン分けされており、来場者は“時の間”を介して各ゾーンを自由に往還できるようになる。会見で“時の結晶”という展示コンセプトを考案した杉本は、「時間と宝石の関係を表現するために、『カルティエ』の作品と共に桃山時代の能面など日本の古美術を展示する」と述べた。演出に関して榊田は、「“時の間”では、川島織物セルコンと約1年以上かけて共同開発した光を象徴する素材を使用する。 “色と素材”がテーマのゾーンは木と蚊帳を使用した厳かな雰囲気で、“フォルムとデザイン”のゾーンでは、宝石と対極的な大谷石を用いた石切り場のような演出にする。“ユニバーサルな好奇心”のゾーンは、地球の軌道を表すディスプレーをしつらえる」と説明し、約2000平方メートル、天井高8メートルという広い会場で効果的な展示を行うためにゼロからデザインした経緯を話した。

 会場では、アーティストスタジオのザ・ユージーン・スタジオ(THE EUGENE STUDIO)によるストーリー性のある環境づくりも予定されており、空間全体で「カルティエ」の世界観を体験できる展示にするという。