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2018年“良”記事プレイバックPart3 小ネタから愛を込めて

 ファッション週刊紙「WWDジャパン」が2018年に掲載した中でも特に話題になった、もしくは話題にはそれほどならなかった(!)けど編集長の私が自信を持っておススメする記事を3回にわたって紹介します。3回目は、「WWDジャパン」の最終面「ファッションパトロール」からのピックアップ。「ファッションパトロール」とは業界を古今東西、津々浦々パトロールする名物コーナーで、弊紙記者のこのコーナーへの愛情の込め方はなかなかなものです。

 今年前半の話題の商業施設と言えば、3月29日にオープンした東京ミッドタウン日比谷でした。その開業を控えた1月22日号では「話題の日比谷を気ままに“たけ散歩”」と題して、「タケオキクチ(TAKEO KIKUCHI)」の菊池武夫クリエイティブ・ディレクター、通称たけ先生にご登場いただきました。身のこなしの実に軽やかなファッション業界の重鎮から直接聞く日比谷の街情報には、ピザトースト発祥の店として知られるカフェレストランなどが登場します。検索ではひっかからないマニアックな情報が自慢です。

 「ファッションパトロール」ではトレンドアイテムもカバーしています。キャッシュレス化の流れもあって、財布はミニが流行りという訳で、4月24日号では「最近人気のミニ財布“ちゃいちー”選手権開催」と題して、若手男性記者が体を張って(?)複数のミニ財布を計測し、結果を発表しました。「それ、“ちゃいちー”って言ってみたかっただけなんじゃないの?」という突っ込みはあながち間違っていないと思いますが、動機はさておき、トレンド分析が持ち味の「WWDジャパン」らしい企画だと思います。

 もうひとつご紹介したいのは、「インスタグラマーの一日に密着。裏側はけっこう大変だった」(6月11日号)という記事です。今やファッション情報発信の最も重要なインフラとも言えるインスタグラムです。インスタグラムが日本でも投稿画面からECサイトへのリンクを可能にする“ショッピング機能” を6月5日に開始したことに合わせての企画でした。これも記者が人気インスタグラマーひこ乃さんに会いたかっただけなんじゃないか、という疑惑はあながち間違っていないと思いますが、こちらも動機はさておき、ひこ乃さんのカメラマンアシスタントとしての体験談を交えてのリポートからは、インスタグラマーの大変さがひしひしと伝わってきます。

 こうやって過去1年の紙面を振り返って思うことは「ファッションってやっぱり楽しい」です。ファッションと時事ネタを絡めて基本的にはシリアスに、時には楽しく朗らかに掘り下げる週刊紙「WWDジャパン」を2019年もどうぞよろしくお願いします。