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チャットを駆使して高級ブランドを販売 Z世代向けのファッションテックが約22億円を調達

 ラグジュアリー・ブランドに特化したチャットコマースサービス「スレッズ スタイリング(THREADS STYLING、以下スレッズ)」が、シリーズA(資金調達の最初のステージ)で2000万ドル(約22億円)を調達した。調達先は「マッチズファッション ドットコム(MATCHESFASHION.COM)」に出資する投資ファンドのハイランドヨーロッパ(HIGHLAND EUROPE)と、香港の大富豪一族で著名投資家のエイドリアン・チェン(Adrian Cheng)の投資ファンドCベンチャーズ(C VENTURES)など。ロンドンを拠点にする「スレッズ」は、ミレニアルズとジェネレーションZの顧客の獲得を加速する。

 「スレッズ」は、ミレニアルズやジェネレーションZ向けにSNS経由でパーソナルショッピングを提供する優良なサービスとして知られている。インスタグラムやワッツアップなどを通じ若者世代の嗜好を捉えた編集コンテンツを提供し、購入客単価は3000ドル(約33万円)に達しているという。現在は特にアジアと米国をターゲットに据え、顧客を獲得しようとしている。

 創業者のソフィー・ヒル(Sophie Hill)は「私たちはオーガニックな成長と新しいアイデアの実現のため、資金調達は最小限にとどめてきた。今回調達した資金は、事業基盤とロイヤルカスタマーの情報管理に使用する。顧客は世界的に拡大しており、新しいテクノロジーを活用したい。チャットなどで顧客に対してパーソナルな対応を心掛けている一方で、よりインタラクティブな特徴を付け加えるためにテクノロジーを活用したいとも思っている」と語る。スレッズは今後この資金を活用し、AI(人工知能)を使ったチャットボットの開発を強化する。

 Cベンチャーズを率いるチェンの一族は中国及び香港に店舗を持つ大手ジュエリーチェーンの周大福(CHOU TAI FOOK)や、NYマンハッタンの名門ホテル「ザ カーライルホテル」などを運営するローズウッド ホテルグループなどを経営している。33歳のチェンはZ世代やミレニアルズにフォーカスした新ビジネスへの投資を数多く行っている。

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