ビューティ

高島屋横浜店の新ビューティ売り場「ベルサンパティック」をレポート

 高島屋横浜店に27日、体験型ビューティ編集売り場「ベルサンパティック(Belle Sympathique)」がオープンした。売り場は既存のビューティ売り場がある1階ではなく、スーツや礼服を扱う婦人服売り場の4階にある。約400平方メートルの広々とした売り場は、20~50代の男女という幅広い客層をターゲットに、サロンやカフェ、物販、イベントゾーンからなる。

 目玉はトータルビューティサロンやコスメを手掛ける「ウカ(UKA)」が監修するサロン「ベル スタジオ(Belle Studio)」で、ヘアやメイク、ネイル、ヘッドスパまで約70種のメニューをそろえる。「ベル スタジオ」は編集売り場の3分の1ほどを占める広さで、ネイルスペースには仕切りがなく、その奥にあるヘアサロンスペースもガラス張りの仕切りにするなどフロアの一体感を高めている。メニューは最も安いもので「産毛トリマー」(5分)の1000円、次いで「眉カット」(5分)の1500円など、時間も短く、気軽に、男女共に受けられるメニューがそろう。クイックメニューだけでなく、デザインカラーなど本格的なサロンメニューも展開する。

 中でも興味深いのが、ネイルメニューでは、デジタルプリントで爪に絵柄をデザインする“デジタルアートネイル”。用意されたプリンターから選ぶデザインに加え、自分の顔写真を爪にプリントできるサービスもある。機械に内蔵されたカメラで顔を撮影し、指を入れると2分ほどで鮮明な写真が爪に転写される。

 サロンの特徴的な点は、施術を受けるだけでなく学びを提供するメニューも用意したことだ。「あなたのポーチでメイクレッスン」(90分、1万5000円)は、手持ちコスメの効果的な使い方を教えてくれる。買い足しアイテムのアドバイスもしてくれるが、購入を強く勧めるものではない。

 また「ベル スタジオ」の他に、完全個室の“トリートメントキャビン”では「クラランス(CLARINS)」「シスレー(SISLEY)」がトリートメントメニューを用意。「クラランス」では、アロマのフェイシャルトリートメントメニューを提供するのは、ここだけだという。

 物販エリアはボディーケア、ヘアケアなどのカテゴリー別に分けられ、これまで高島屋横浜店のビューティフロアでは取り扱いがなかったブランドを中心に、ユニセックスのアイテムが豊富だ。特に、入り口付近に置かれたサプリメントなどのインナービューティ、ヘアドライヤーなどの美容家電は幅広い層にアピールするアイテムになるという。また20代女性に人気がある「RMSビューティ(RMS BEAUTY)」は、カテゴリー別でなく1カ所にまとめ、若年層も呼び込む狙いだ。

 既存のビューティフロアはブランドごとのビューティアドバイザーによるカウンセリングが手厚い一方、敷居を高く感じたり、じっくり吟味する時間が取れないという客も少なくない。この売り場ではその中間として、基本的には来店客が自由に見て回れるが、美容に関する悩みにも答えてくれる他、単なるアイテムの紹介だけではなくセルフケアに関するアドバイスなども行うという。また、イベントスペースでもセミナーの形式で学びの場を提供する。

 フロア奥にはカフェスペース「べルサンパティック カフェ バイ UCC」が入る。サロンや物販は“気軽に”といっても、ある程度購入や体験の意思がないと訪れにくいが、カフェ利用であれば日常的に訪れる機会が増えそうだ。また、カフェと物販コーナー、サロンの間には仕切りがないため、カフェの利用中に商品に目が止まることもあるだろう。

 ビューティ売り場は近年、セミセルフなど多様な在り方を提案しているが、売ることに固執しない“体験型売り場”も来店客の心をくすぐる場所となりそうだ。

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