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青山ブックセンター六本木店、最終営業日に別れを惜しむ大勢の人

 青山ブックセンター六本木店は25日夜、最終日の営業を終え、38年の歴史に幕を下ろした。店内は別れを惜しむ老若男女が訪れ、「通常の4〜5倍」(同店)の客で終日賑わった。22時の閉店時刻を過ぎても、レジには何冊もの本を抱えた50人ほどの客が並んでいた。ようやく最後の客を見送ったのが22時35分。山崎加奈・店長が「38年間、本当にありがとうございました」と挨拶をすると、店の前に集まった同店のファンから拍手が沸き起こった。

 横浜から来た50代の男性は最後を見届けようと、わざわざ駆けつけたという。「デザインの仕事をしていたので、若い頃はほぼ毎月のように来ていた。確かに、最近はアマゾンで本を買う機会が増えていた。時代の流れとはいえ、なくなるのは寂しい」と話した。長く六本木で働くという40代の女性は「六本木ヒルズもない頃から六本木のランドマークだった。有名な作家やデザイナーが深夜にふらりと一人で訪れている姿を何度も目撃した。こんな本屋さんは他にはない」と惜しんだ。

 同店は1980年にオープン。一般書籍だけでなく、アート、建築、デザイン、写真などの専門書の充実によって遠方からも人を集めていた。また東日本大震災の前までは朝5時まで営業することでも知られていた。