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ゴスからライダース、オタクまで! 「アンダーカバー」最新メンズで8つのチームを結成

 それぞれの個性を尊重するマインド、多様性(ダイバーシティー)への意識が高まる中、「アンダーカバー(UNDERCOVER)」がスマッシュヒットを繰り出した。パリメンズは初挑戦という高橋盾デザイナーは2019年春夏シーズン、架空の8つのギャングチームを結成。それぞれのチームに名前とフラッグ、そして、メンバーなら守らなければならないしメンバーになるために守りたいとさえ思うスタイルコードを与え、6人1組でランウエイに送り出した。舞台が暗転し、音楽が変わるたびに「次は、どんなチームが現れるのか?」とドキドキし、最後は「どのチームに入ろうか?」とか「何を買って、どう着たら、あのチームに入れるだろう?」とワクワクするランウエイショー。8組8様のスタイルで、今デザイナーが対峙しなければならないダイバーシティーのムードをにじませる。

 最初の登場したのは、一番ギャングらしいチーム「THE DEAD HERMITS」だ。彼らのスタイルコードは、色あせた切りっぱなしのアイテムと、赤いアクセサリー。チームメンバーは、袖をもぎ取ったボンバージャケットに切り込み入りのフレアパンツ、それに真っ赤なバンダナ姿で現れ、まるでチームの縄張りを確かめるかのようにショー会場をグルグル回る。

 2番目のチーム名は、「VLADS」。ゴステイストがにじむ、モノトーンのパンクチームだ。

 以降も、英国テイストのパンクがベースでタータンチェックのスカートにレタードアイテムが特徴の「THE BOOTLEG TRUTH」、肘や膝にプロテクターをあしらったバイカーズウエアに「禅」などの漢字をあしらった「ZENMONDOO」、タータンチェックのパンキッシュなアウトドアスタイルの「THE SHADOW HOPPERS」など、独自のスタイルコードを持つチームが次々登場。「THE BLOODY GEEKERS(血まみれのオタク)」というチーム名のメンバーは、オタクの特徴ネルシャツや、アニメ「クリーミィマミ」のキャラクタースエットに黒メガネ姿でランウエイに現れた。

 皆、自分たちの個性を重んじて欲しいが、一方で集団にも属していたいという素直な気持ち。今シーズンの「アンダーカバー」は、そんな若者のピュアネスをストリートのフィルターを通して上手に表現した。見る者のエモーションをかき立てたコレクションは、パリメンズ前半戦の中で、最も大きな拍手を浴びた。