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ボルサリーノが事業継続 地裁が返済期限延長に合意

 倒産の危機にあったイタリアのハットメーカー、ボルサリーノ(BORSALINO)の親会社で投資会社のヒエレス エクイタ(HAERES EQUITA)は、イタリアのアレッサンドリア州地裁からボルサリーノの返済期限を2018年7月末まで延期するという合意を得た。これにより、ボルサリーノの事業の継続および商品の配送、従業員の保護が確定した。

 1857年に設立されたボルサリーノは、前オーナーのマルコ・マレンコ(Marco Marenco)が詐欺破産と総額35億ユーロ(約4480億円)におよぶ脱税のために指名手配され、スイス・ルガノで2015年4月末に逮捕されたことを機に財政危機に陥った。その後、再生を目指して資本家探しを行いヒエレス エクイタが親会社になったが、その際ヒエレス エクイタは、税金さえ支払わず取引先にも借金を重ねていたボルサリーノの債務に関する問題解決について、アレッサンドリア州地裁に仲裁を要請していた。しかし、17年12月にこの要請が却下されたために倒産の可能性が浮上していた。
 

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