ファッション

リシュモンが有名写真家の作品を広告に無断使用か 27億円超の訴訟に発展

 スコットランド出身の写真家アルバート・ワトソン(Albert Watson)は、コンパニー フィナンシエール リシュモン(COMPAGNIE FINANCIERE RICHEMONT以下、リシュモン)が傘下の「カルティエ(CARTIER)」のプロモーションに自身の作品を無許可で使用したとして、2500万ドル(約27億2500万円)の損害賠償を求め、ニューヨークの連邦裁判所に訴えを起こした。

 「この作品は有名で自身を象徴する作品。さらに、原告(ワトソン)のプライベートコレクションで一度も商業利用を許可したことがなかった。これまでも広告キャンペーンに使用したいという申し出を多数受け、全てを却下してきた。それは商業利用を認めていない他の作品の価値を壊しかねないからだ」と主張する。

 一方で、2016年にスイスで開催されたアートフェス、サン・モリッツ・アートマスターズにおいて、賞品として配布するために枚数を限定して複製を許可したことはあるという。このイベントのスポンサーを「カルティエ」が務めていた。

 同イベント終了後、「カルティエ」はワトソンのエージェントに当該作品を広告に使用するための許可を求めたが即座に却下された。その際にエージェントは「いくら支払っても商業利用は認めない」と伝えたにもかかわらず、「カルティエ」は作品を無断で広告に使用し、雑誌などにも掲載されたという。

 リシュモンからはコメントを得られなかった。

 ワトソンが提出した訴状によると、リシュモンが無断で使用したとする写真は1994年に出版した写真集「Cyclops」に収録されている「豹と有名人の顔を合成した写真」と説明されていることから、ミュージシャンのミック・ジャガー(Mick Jagger)と豹を合成した92年の作品だと推察される。

最新号紹介

WWDJAPAN Weekly

2022年版繊維商社特集 有力企業8社の「今とこれから」を写真と記事で読み解く

「WWDJAPAN」7月4日号は、10年以上に渡って続くロングラン企画の「2022年版 繊維商社特集」です。海外出張と重たいキャリーバック、トラブルシューティングなど体力と精神力が必要で、かつては男性が多かった商社ですが、今では女性も増えています。また、SDGsやサステナビリティなどの社会貢献や働く意義がより問われる中で、会社側の考え方や評価のKPIも徐々に変わりつつあります。

詳細/購入はこちら