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リシュモンが最大で3700億円超を投じ、ラグジュアリーECユークスネッタポルテの完全子会社化を狙う

 コンパニー フィナンシエール リシュモン(COMPAGNIE FINANCIERE RICHEMONT以下、リシュモン)は、49%の株式を保有する大手EC企業ユークス ネッタポルテ グループ(YOOX NET-A-PORTER GROUP以下、YNAP)の株式公開買い付けを行う。1株あたり38ユーロ(約5130円)で、最高で27億7000万ユーロ(約3739億5000万円)相当に達する見込みだ。

 ヨハン・ルパート(Johann Rupert)=リシュモン会長は「この新たなステップでリシュモンのプレゼンスを高め、ラグジュアリー市場のニーズを満たす鍵となるデジタルチャネルに注力したい。ラグジュアリーECにおけるYNAPの地位の強化、既存および新規の地域でのビジネス成長、取扱商品の在庫拡大・種類増加を目指し、今日の消費者のためにサービスとコンテンツを開発し続ける。グループの一員でありながらもYNAPは引き続き別の事業として展開し、出店しているラグジュアリーブランドにとって中立的かつ魅力的なプラットフォームであり続ける」と語る。

 フェデリコ・マルケッティ(Federico Marchetti)YNAP最高経営責任者(CEO)は、「この提案はYNAPにとって歴史的瞬間だ。リシュモンの提案はYNAPのラグジュアリーEC市場のプレゼンスを高めるため、商品、テクノロジー、物流、人材、マーケティングにさらに投資することを意味する。2009年にYNAPがIPO(新規株式公開)した時の興奮をまだ覚えている。初値は4ユーロ(約540円)をわずかに上回ったくらいで、当時の売上高は約1億5000万ユーロ(約200億円)だった。ここからの着実な成長実績がリシュモンが株式公開買い付けに踏み切った根拠だ」と、既にYNAPの最大株主であるリシュモンが株式公開買い付けをする根拠を語った。

 また、YNAPのマルケッティCEOは「大きなものを創造することが僕の夢だった。これは15年にユークスとネッタポルテの合併で現実になったが、リシュモンも同じ夢を持っている。僕が今所有している4%の株式を手放すからといって、起業家精神がなくなったわけではない。顧客の利益のために夢を持つこと、そして革新していくことは常に僕のモチベーションであり続ける」と語った。全株の買い付けが完了すれば、YNAPは上場廃止される。