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ユークス ネッタポルテの2017年通期決算 売上高2800億円で「ゾゾ」に拮抗か

 ユークス ネッタポルテ グループ(YOOX NET-A-PORTER GROUP以下、YNAP)は2017年12月通期決算速報を発表した。売上高は前期比11.7%増の20億9000万ユーロ(約2821億円)で、ついに20億ユーロを突破した。確定した通期決算は3月6日に発表される。

 フェデリコ・マルケッティ(Federico Marchetti)最高経営責任者は「とても好調な1年で、10~12月期は特に好調だった。『ネッタポルテ(NET-A-PORTER)』『ミスターポーター(MR PORTER)』『ユークス』がとても好調で、流通センターの移転によって一時は影響が出た『アウトネット(OUTNET)』も現在は復調している。YNAPの全従業員の労をねぎらいたい」とコメントした。

 17年は新たに伝統的なラグジュアリーブランドを多く追加した年だった。「ネッタポルテ」は「アライア(ALAIA)」とウエアのオンライン販売について独占契約を結び、その他にもグループ傘下の各ECサイトに「カルティエ(CARTIER)」「ブシュロン(BOUCHERON)」「タグ・ホイヤー(TAG HEUER)」「ヴェルサーチ(VERSACE)」「セルジオ ロッシ(SERGIO ROSSI)」などを追加している。また、「ミスターポーター」が「グッチ(GUCCI)」とコラボしたカプセルコレクションの売り上げは絶好調だったという。

 さらに、「ミスターポーター」が11月に発売したプライベートブランド「ミスターP(MR P)」は業績に大きく貢献しており、「ミスターポーター」立ち上げ以来、最も成功したブランドの1つだという。

 ブランドの公式ECサイトのデザイン、設計、運営などを引き受けるオンライン・フラッグシップストア・ビジネス事業の流通総額は既存店ベースで同20.8%増、連結営業利益が同5.9%増の2億1750万ユーロ(約293億円)。同事業では「ジョルジオ アルマーニ(GIORGIO ARMANI)」「ヴァレンティノ(VALENTINO)」「クロエ(CHLOE)」などを手掛けている。

 17年のグループ全体の来訪者数は同17.7%増の8億4200万で、モバイル経由の売り上げが初めてグループ全体の50%を超えた。特に、「ユークス」がモバイルをけん引しており、11月27日の「サイバーマンデー」におけるモバイル経由の売り上げの96%を「ユークス」が占めたという。

 なお、日本のファッションECモール最大手「ゾゾタウン(ZOZOTOWN)」を運営するスタートトゥデイは、流通総額が2700億円、売上高が1000億円(いずれも18年3月期)を見込んでおり、ECサイトの規模はほぼ同程度になる。