フォーカス

スニーカー売買アプリ創設者が選ぶ「2017年最も高価なスニーカー」トップ10

 2017年はスニーカーのビックイヤーだったが、同時にその転売市場も活況だったようだ。ロサンゼルス発のスニーカー売買アプリ、「ゴート(GOAT)」は17年はじめに2500万ドル(約28億円)を調達した。その共同設立者で元アナリストの菅野大信に、アクティブウエア業界でトップを走る「アディダス(ADIDAS)」「ナイキ(NIKE)」の情勢やラグジュアリースニーカー市場、18年のスニーカー業界までを聞いた。また、同アプリのデータをもとに選ばれた17年最も高価なスニーカートップ10を教えてもらった。

米「WWD」(以下、WWD):17年は「アディダス」のスニーカーにとってどんな年だったか?

菅野大信「ゴート」共同設立者(以下、菅野):「アディダス」は16年に引き続き、17年も革新的なデザインを生み出してきた。特に17年はカニエ・ウェスト(Kanye West)とファレル・ウィリアムス(Pharrell Williams)とのコラボライン、「イージー(YEEZY)」と「ヒューマン レース(HUMAN RACE)」をそれぞれ発展させ、新ラインや新モデルをスタートしている。カニエとは、アパレルラインの「イージー カラバサス(YEEZY CALABASAS)」の発売に加えて、“YEEZY Desert Rat 500”と“YEEZY Wave Runner 700”の発売もあった。「カラバサス」は「イージー」の中でも手に取りやすい価格設定だったが、“500”や“700”はハイファッションに憧れるスニーカーヘッズたちのエントリーアイテムになった。ファレルとは、“Trail”のアウトソールを「ヒューマン レース」に採用した他、「シャネル(CHANEL)」「ビリオネア ボーイズ クラブ(BILLIONAIRE BOYS CLUB)」、N.E.R.Dとコラボの連続だった。

WWD:「ナイキ」は?

菅野:「ナイキ」は“エア ジョーダン 1 ロイヤル(Air Jordan 1 Royal)”の復刻で話題をさらい、“エア マックス 97(Air Max 97)”の復刻でさらに勢いづけた。その後“ヴェイパーマックス(VaporMax)”の新モデルを発売。1年全体としては“エア フォース(Air Force)”に力を入れていたね。特にここ数カ月はコンプレックスコン(Complex Con)での取り組みが功を奏して、トレンドにのし上がった。この「ナイキ」復活劇の背景には「オフ-ホワイト c/o ヴァージル アブロー(OFF-WHITE c/o VIRGIL ABLOH以下、オフ-ホワイト)」を手掛けるヴァージル・アブロー(Virgil Abloh)とのコラボプロジェクト「ザ テン(THE TEN)」をはじめ、カウズ(KAWS)とコラボした“エア ジョーダン4(Air Jordan 4)”、トム・サックスとコラボした“ナイキクラフト マーズ ヤード2.0(NikeCraft Mars Yard 2.0)”がある。

WWD:ラグジュアリーブランドのスニーカーの17年の動きは?

菅野:「バレンシアガ(BALENCIAGA)」「ルイ・ヴィトン(LOUIS VUITTON)」「グッチ(GUCCI)」からもムーブメントが起きていた。スリムなソックススニーカーにごつめのスニーカー、クラシックスニーカーがそれぞれ「ゴート」のプラットフォーム上では話題で、バイヤーたちの買い付けにも影響を与えていた。

WWD:他のスニーカーカテゴリーの動きは?

菅野:ジェリー・ロレンツォ(Jerry Lorenzo)率いる「フィアー オブ ゴッド(FEAR OF GOD)」と「ヴァンズ(VANS)」のコラボ、ジェフ・ステイプル(Jeff Staple)による“ナイキ SB ダンク ロウ(Nike SB Dunk Low)”の“ブラック ピジョン(Black Pigeon)”、タイラー・ザ・クリエーター(Tyler, the Creator)と「コンバース(CONVERSE)」のコラボレーションライン、「ゴルフ ル フルール(GOLF LE FLEUR)」のスニーカー、「アレキサンダー ワン(ALEZANDER WANG)」と「アディダス」の“AW スケート(AW SKATES)”など、スケートシューズのカテゴリーが盛り上がっていたね。

WWD:18年のスニーカー界はどう動く?

菅野:スニーカーの将来、そしてスニーカー市場がどう拡大していくのかとても楽しみにしている。18年に発売を控えていて、他から突出しているスニーカーは、間違いなく3Dと4Dの最新テクノロジーを搭載したという“エア ジョーダン ブラック セメント3(Air Jordan Black Cement 3)”に、カニエの“イージー ブースト 350(YEEZY BOOST 350)”の第3弾、そしてファッションブランドがリリースするスニーカーかな。それにバッシュがコートではなく日常で履かれるまでどのように成長していくかにも注目している。すでに「オフ-ホワイト」のヴァージルが手掛けた“ハイパーダンク(Hyperdunk)”や「キス(KITH)」と「ナイキ」による“ルブロン 15(LeBron 15)”にバッシュの盛り上がりの兆候が見られる。

17年最も高価なスニーカートップ10

10位

「ナイキ」 / “エア ジョーダン 1 レトロ ハイ OG NRG” ラストピンク

[/caption]

9位

トム・サックス × 「ナイキ」 / “ナイキクラフト マーズ ヤード 2.0”

[/caption]

8位

「カウズ」 × 「ナイキ」 / “エア ジョーダン 4 レトロ” クールグレー

7位

「ナイキ」 / “エア ジョーダン 1 レトロ ハイ EP” サテンロイヤル

6位

「バレンシアガ」 / “トリプルS トレイナー”

5位

「アンディフィーテッド」 × 「ナイキ」 / “エア マックス 97 OG” オリーブ

4位

「オフ-ホワイト」 × 「ナイキ」 / “エア ジョーダン 1 レトロ ハイ OG”

3位

「ヴィーロン」 × 「ナイキラボ」 / “エア フォース 1”

2位

スパイク・リー × 「ナイキ」 / “エア ジョーダン 1 レトロ ハイ OG”

1位

ファレル・ウィリアムス × 「シャネル」 × 「アディダス オリジナルス」 / “NMD トレイル ヒューマン レース”