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「カルバン・クライン」の成長戦略 ウィメンズとヨーロッパ市場攻略がカギ

 主力ブランド「カルバン・クライン(CALVIN KLEIN)」と「トミー ヒルフィガー(TOMMY HILFIGER)」の米国外での好調が続くのがアパレルグループ、PVHだ。特に2016年度通期決算で米国外での売上高が14億ドル(約1554億円)超えを達成した「カルバン・クライン」は、将来的にヨーロッパ単体で20億ドル(約2220億円)の売り上げを見込むなど、さらなる収益拡大に期待がかかる。「カルバン・クライン」では、ラフ・シモンズ(Raf Simons)=チーフ・ クリエイティブ・ディレクターが 2017-18年秋冬コレクションから全ラインのクリエイティブを統括しており、ブランドの注目度が高まっている。

 具体的なプランとして、「カルバン・クライン」はスポーツウエア事業とアクセサリー事業の拡大に伴い、アジアと北米ですでに堅調のパフォーマンス&アスレジャーの数カテゴリーを18年にヨーロッパでも展開する。エマニュエル・キリコ(Emanuel Chirico)PVH会長兼最高経営責任者は、「ほぼ全地域において、『トミー ヒルフィガー』のビジネス規模が『カルバン・クライン』よりも2〜3倍大きいことを踏まえると、『カルバン・クライン』は今後5年間で十分な成長な余地がある」と指摘。さらに、「『カルバン・クライン』が成功しない理由がもはや見つからない。ヨーロッパでの売り上げ10億ドル(約1110億円)の達成は射程距離内にあり、ジーンズ、アンダーウエア、アクセサリー、男性用のスポーツウエアカテゴリーで実現できる。さらに20億ドル(約2220億円)に到達させるためには、ウィメンズ市場の活用が不可欠だ」と述べた。

 同グループの2〜4月期決算で、「カルバン・クライン」と「トミー ヒルフィガー」のヨーロッパでの売り上げはすでに2ケタ成長を達成。「2ブランド共に勢いがあり、実店舗とオンラインのいずれにおいても、ドイツ、フランス、そして最近のイギリスで発生したテロによる大きな影響はなかった。ヨーロッパは引き続き、われわれの成長になくてはならないエリアのようだ」とコメント。好調なヨーロッパ市場に対し、米国では2ブランドの不振が続いている。なお、同グループの2〜4月期の売上高は前年同期比3.3%増の18億7000万ドル(約2075億7000万円)、純利益は7010万ドル(約77億8110万円)の増収減益だった。