フレグランス大手コティ(COTY)は、日本のダイレクトビジネスモデルを拡大する。日本市場で輸入、販売、マーケティング事業を新たに展開。
7月1日以降、同社を代表する「バーバリー(BURBERRY)」「カルバン・クライン(CALVIN KLEIN)」「クロエ(CHLOE)」「グッチ(GUCCI)」などのビューティ製品を直接輸入、流通、販売する。これに伴いコティジャパンは、日本におけるプレステージ部門ライセンスフレグランス製品の輸入販売に関するブルーベル・ジャパンとの契約を6月30日付で終了する。ダイレクトビジネス事業の拡大は、急成長する日本市場の消費者トレンドに、機敏かつ長期的に対応することが狙いだ。
キャロライン・アンドレオッティ(Caroline Andreotti)=コティ プレステージ部門チーフコマーシャルオフィサーは、「日本は高い品質と革新性を重要視する市場と知られており、この特質はコティの象徴的なブランドの多様なポートフォリオと完全に一致する。この重要な市場において、コティが持つダイレクトビジネスモデルを拡大することで、各ブランドの存在感を強化し、顧客とのつながりを深め、ポートフォリオを日本全国に拡大することを目指す」とコメント。
山盛省作コティジャパン 職務執行者社長は、「この戦略的な動きは、日本市場の可能性に対する当社の献身と信念の表れだ。プレステージとコンシューマービューティの両部門で、よりエキサイティングなブランドや製品、体験を導入し、さまざまな消費者へ届けることを楽しみにしている」と述べた。
コティとは
コティはフレグランスやカラーコスメ、スキンケア、ボディーケアなど、アイコニックなブランドのビューティライセンスを所有する世界最大級のビューティ企業。1904年にフランス・パリで設立した。125を超える国と地域でプレステージやマス向け製品を販売する。直近では「スワロフスキー(SWAROVSKI)」や「ジル サンダー(JIL SANDER)」などとライセンス契約を結んでいる。