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プラダ2016年の売上高落ち込む 観光客減少が痛手に

 プラダ(PRADA)の2017年1月期決算は、売上高が前期比10.0%減(恒常為替ベースで9.0%減)の31億8400万ユーロ(約3820億円)だった。ヨーロッパやアメリカ、日本などの大きなマーケットにおける観光客の減少が大きな打撃になった。

 地域別の売上高は、日本を除くアジアパシフィックが同12.0%減(以下、全て恒常為替ベース)、ヨーロッパが同5.0%減、アメリカが同12.0%減、日本が同13.0%減、中東が同10.0%減と全地域で売り上げを落とした。日本は中国人観光客の減少および円高が響いた。アメリカやイタリア、フランスも観光客の減少に影響を受けた。一方、ロシアは2ケタ増を記録するなど、好調に推移した。

 チャネル別の売上高は小売りが同13.0%減の26億3500万ユーロ(約3162億円)、卸が同14.0%増の5億400万ユーロ(約604億円)、ライセンスが同3.0%増の4500万ユーロ(約54億円)だった。同社は昨年、ネッタポルテ(NET-A-PORTER)やマイテレサ(MYTHERESA)、ミスターポーター(MISTER PORTER)などのECサイトで卸を開始し、卸の売り上げを押し上げた。アイウエアとフレグランスも好調だった。

 パトリツィオ・ベルテッリ(Patrizio Bertelli)=プラダ最高経営責任者は「昨年は現在も進行しているビジネスの再編を行った。デジタル戦略を見直し、小売りとデジタルの融合を図る。この新しいグローバルビジョンのもと、われわれのブランドが最高品質の商品やマーケティングおよび消費者との関係性のレベル向上を実現できると信じる」とコメントした。

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