ファッション

元マーク&プロエンザ幹部の訴えにLVMH全面対決

 「プロエンザ スクーラー(PROENZA SCHOULER 以下、プロエンザ)」の元最高財務責任者(CFO)兼最高執行責任者(COO)だったパトリス・ラテヤード(Patrice Lataillade)が不当解雇などと主張し、同ブランドとLVMHモエ ヘネシー・ルイ ヴィトン(LVMH MOET HENESSEY LOUIS VUITTON 以下、LVMH)を相手取り裁判を起こしている。11月30日にはニューヨーク地裁で口頭弁論が開かれ、プロエンザもLVMHも全面的に争う構えを示した。LVMHの代理人は、「訴えは正当性を欠いており、われわれは審理を通して正義を証明すべく戦う」と話した。

 訴えによるとラテヤード元CFO兼COOはプロエンザ スクーラー入社前、LVMH傘下のマーク ジェイコブス インターナショナル(MARC JACOBS INTERNATIONAL)でCFO兼COOとして勤務。ところが彼は同社から約2000万ドル(約22億4000万円)ほどを着服したとして2010年9月に解雇された。ラテヤードは11年3月、LVMHに対して不公平で差別的な労働環境だったとして訴訟を起こし、翌年両者は和解した。その後ラテヤードはプロエンザ スクーラーに入社。同ブランドのグローバル展開に際してLVMHと交渉しようとすると、15年1月、ラテヤードは「プロエンザ」から解雇されたという。彼は、LVMHが自身の解雇を投資の必須条件にしていたと主張。さらに、彼が保有する株式は「プロエンザ」の海外展開が一時的でも滞ったことで価値が減少したとしている。

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