AI検索時代における可視性競争、すなわち「情報としてどれだけ露出されるか」を巡る争いが、美容業界で急速に激化している。「チャットGPT(Chat GPT)」や「パープレキシティ」、グーグル(GOOGLE)の「ジェミニ(GEMINI)」といったAIチャットボット(対話型AI)が急成長する中、SEO企業ファースト・ページ・セージ(FIRST PAGE SAGE)によると、2025年10〜12月のグローバルでのデジタル検索シェアはチャットGPTが17%、グーグルが78%を占めた。これを受けて美容企業は、AI検索上での露出を高める「GEO(ジェネレーティブ・エンジン・オプティマイゼーション、生成AI向け最適化)」に注力している。(この記事は「WWDJAPAN」2026年3月23日号付録「WWDBEAUTY」からの抜粋です)
これまで主流だったSEO(検索エンジン最適化、キーワードやサイト設計を工夫して検索結果の上位表示を狙う手法)は、主に検索エンジン向けの施策だった。一方GEOは、AIが情報をどのように収集・引用するかを踏まえた、より複雑な最適化が求められる。「LLM(大規模言語モデル、膨大なテキストを学習し文章生成を行う生成AIの一種)での可視性を“攻略する”決まった方法はない。もしあればすぐに対策されるだろう」と、デジタルマーケティング会社アイスド・メディア(ICED MEDIA)のエミリー・ローズ・キャンベル(Emily Rose Campbell)氏は語る。
カギは“第三者評価”
引用される場を増やせるか
現在、AI検索の中で最大シェア(60.7%、米国ベースの調査)を持つ「チャットGPT」は、1回の回答で平均22以上の情報源を引用する。「ジェミニ」は7〜10程度の情報源を参照する。つまり企業は、自社サイトやSNSをAIに読み取りやすくするだけでなく、YouTubeやTikTok、Redditといった外部プラットフォーム、さらに美容メディアによる「ベストコスメ」や年間ランキングといった第三者評価にも露出する必要がある。ソーシャルメディア全盛期にやや影響力を落としていたこうしたコンテンツは、再び重要性を増している。
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