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高市早苗首相も祝福、福井経編&帝人ら心臓パッチ弁のチームが「ものづくり日本大賞」に 「下町ロケット」のモデル

帝人と福井経編興業、大阪医科薬科大学らによる心・血管修復パッチの開発チームが、第10回「ものづくり日本大賞」で最高位の内閣総理大臣賞を受賞した。産学連携による革新的な医療材料の開発が評価されたもの。同プロジェクトは、テレビドラマにもなった池井戸潤原作の「下町ロケット」のガウディ計画編のモデルにもなった。

受賞対象となったのは、心・血管修復パッチ「シンフォリウム」。福井経編興業が長年培ってきた経編(たてあみ)技術を基盤に、大阪医科薬科大学の臨床知見、帝人グループの素材開発力を掛け合わせて生まれた。異業種の技術と知見を融合した点が高く評価された。

同製品は、先天性心疾患の手術で用いられる医療機器で、吸収性と非吸収性の糸を組み合わせた特殊構造のニットに、吸収性のゼラチン膜を一体化。体内に縫着された後、時間の経過とともに素材が分解され、最終的には患者自身の組織へと置き換わる設計となっている。これにより、従来課題とされてきた素材劣化や、成長に伴うサイズ不適合による再手術リスクの低減が期待される。

今回の受賞は、「異業種間連携と歴史ある技術の組み合わせによる革新的な医療材料の開発」がテーマ。地方企業が持つ伝統的な繊維技術と最先端医療が結びついた点は、日本のものづくりの強みを体現するものといえる。

今後は海外での製造販売承認の取得を進めるほか、同技術を応用した弁形成素材や弁付き人工血管など、新たな医療ニーズに対応する製品開発も視野に入れる。

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