2026年春夏パリ・ファッション・ウイークは、「シャネル(CHANEL)」「バレンシアガ(BALENCIAGA)」「ロエベ(LOEWE)」など長い歴史を持つメジャーブランドが新デザイナーによるデビューコレクションを披露したほか、クリエイティブ体制が変わった「ディオール(DIOR)」が初のウィメンズを発表するなど、フレッシュかつ刺激的な空気に満ちていた。砂時計のようなシェイプや大胆なカットによる肌見せなどドラマチックで華やかなコレクションが多く、色調も明るく鮮やかなカラーパレットがトレンド。ここでは、有力小売店のバイヤーが注目するトレンドとマストアイテムを紹介する。(この記事は「WWDJAPAN」2025年10月20日号からの抜粋です)
バーグドルフ・グッドマン
リンダ・ファーゴ=ファッション&ストア部門シニア・バイス・プレジデント
今季のパリは新たなデザイナーによるデビューコレクションが目白押しで、2026年春夏パリメンズでデビューしたジョナサン・アンダーソン(Jonathan Anderson)による「ディオール」のウィメンズや、ピエールパオロ・ピッチョーリ(Pierpaolo Piccioli)による新生「バレンシアガ」などいずれも素晴らしい出来だったが、やはり最も注目を集めたのはマチュー・ブレイジー(Matthieu Blazy)が率いる新生「シャネル」だろう。その期待にたがわず、ブランドコードを巧みに再解釈してフレッシュに生まれ変わらせていた。
全体として、力強いショルダーやボリューミーなバルーンシルエット、大胆なカットによる肌見せや砂時計のようなシェイプなど、ドラマチックで華やかなコレクションが多かった。スカーフや大ぶりのネックレスなどを新調すれば、手持ちの服もたちまち今季らしい雰囲気になるのは実用的でうれしい。鮮やかな色味のアイテムも多数登場しており、久しぶりにカラフルなルックに挑戦してみたいと思った。
マストアイテム:
「バレンシアガ」の丸みを帯びたレザーグッズ、「シャネル」のカットオフジャケットとチェーンで裾に重みを出した美しいシャツ。「ロエベ」の砂時計型のジャケット、「セリーヌ(CELINE)」のスカーフを巻き付けたようなトップスとスキニーパンツ。
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