しまむらの2025年3〜8月期連結業績は、売上高、営業利益、純利益で過去最高を更新した。売上高が前年同期比3.9%増の3435億円、営業利益が同0.2%増の314億円、純利益が同3.6%増の229億円だった。主力の「ファッションセンターしまむら」は吸水速乾や接触冷感など機能性を付加したプライベートブランド(PB)がけん引し、既存店売上高が同3.6%増と好調だった。
29日にオンラインの決算説明会に登壇した高橋維一郎社長は「天候を考慮すれば健闘したと言える」と語った。機能性を持たせた商品開発、話題性のあるコラボ企画、タイムリーな催事で客数を維持させ、1点単価を2〜3%上昇させた。ただ消費者の節約志向は強く、買い上げ点数は前年実績を下回る。
通期(26年2月期)は、売上高で前期比4.1%増の6926億円、営業利益で同2.4%増の606億円、純利益で同2.3%増の428億円を見込む。純利益は5期連続の最高益を予想する。
しまむらは新しい成長戦略として、常設店の出店を見据え、タイにポップアップストアを出店すると発表した。年内にもバンコクの大型ショッピングセンターに出る。同時にECサイトも開く。同社は現在、台湾に進出しており、タイは2カ国目となる。国内の免税売り上げや越境ECの反応を見て、タイが有望だと判断した。