
「ルイ・ヴィトン(LOUIS VUITTON)」は8月25日、ビューティライン「ラ・ボーテ ルイ・ヴィトン(LA BEAUTE LOUIS VUITTON)」をオンラインで先行発売する。リップスティック(全55色、各2万3100円/レフィル各9900円)とリップバーム(全10色、各2万3100円/レフィル各9900円)、アイシャドウパレット(全8種、各3万6300円/レフィル各1万3200円)をそろえ、メゾンの核心であるトランク製造や芸術性、文化的なビジョンを反映した。20年以上前からバックステージを担当する英メイクアップアーティストのパット・マクグラス(Pat McGrath)がコスメティック部門 クリエイティブ・ディレクターを務め、イノベーション、エモーション、ラグジュアリーを通じてビューティの世界を創造する。8月29日から「ルイ・ヴィトン」表参道店、銀座並木通り店、阪急梅田店2階でも取り扱う。1年目には世界100店舗以上で展開し、順次拡大予定だ。
「ラ・ボーテ ルイ・ヴィトン」は製品を超え、メゾンがファッションのみならずメイクアップを通して表現する新たなフェミニニティのストーリーだ。マクグラスは、「私は常に、メイクアップは単なる製品を超えた存在だと主張してきた。それはパフォーマンスであり、こだわりであり、感情。この新たな章は、職人技を新たな領域へと押し上げるもの」と語る。製品開発については、「常に細部へのこだわりに情熱を注いできた。製品のテクスチャーや塗布方法、発色、そして製品がそれを身につける人たちに与える感覚など」と続ける。
“LV ルージュ”
「LV」の文字がローマ数字で「55」を意味するのにちなみ、リップスティック“LV ルージュ”は55色を用意。エフォートレスな輝きで唇に自然に溶け込むクリーミーなサテンカラー27色と、ふっくらと彫刻的な質感で唇を包み込むベルベットのようなマットカラー28色をラインアップする。
スターシェードは3つ。“896 モノグラム・ルージュ”は、エレガントな輝きを放つ上品なレッド。歴史あるブラウンのモノグラム・キャンバスとクラシックなレッドのリップスティックを融合させた。“203 ローズ オデッセイ”は、アーシーな色合いを調和させた、輝きと温かみのあるシエナローズ。個性の表現と自己発見を促し、ルイ・ヴィトン ウーマンたちが歩む力強い旅路を象徴する。“854 ルージュ ルイ”は、自信と個性を感じさせる濃密なスカーレットレッド。力強さと優美さを大胆に表現した。
アップサイクルされたローズやジャスミン、ミモザの花々から抽出した天然ワックスに加え、シアバターとヒアルロン酸を豊富に配合した。リップケア成分がフォーミュラの85%以上を構成し、鮮やかな発色と潤い、快適なつけ心地が長時間続く。
“LV バーム”
“LV バーム”は、シアーな輝きと軽やかさが特徴のリップバーム。エフォートレスな艶とソフトフォーカス効果をもたらす。シアバターとヒアルロン酸が長時間の保湿をかなえ、滑らかな唇へと導く。
中でも、3つのカラーがシグネチャーとして存在感を発揮する。“051 モノグラム・タッチ”は、“LV ルージュ 896 モノグラム・ルージュ”の官能的なバーガンディブラウンをシアーな色合いに解釈した。“030 テンダー ブリス”はピンクパールが繊細な輝きを放ち、優しい美しさを演出する。“020 ローズ エサンシエル”は、透明感のある軽やかなローズウッドのティント。自然な発色で、デイリールックを彩る。
“LV オンブル”
“LV オンブル”は、普段使いしやすいウエアラブルな3色にひねりの効いた意外性のある1色をプラスした4色のアイシャドウパレット。ウルトラマットやグリッターを含む6つの質感をそろえ、ソフトな陰影から大胆な仕上がりまで、変幻自在なルックをかなえる。
“896 モノグラム・ルージュ”は、同名のリップスティックの色合いを彷彿させる4色をセット。深みのあるサテン仕上げの上品なレッドに、キャンバスのリッチなブラウンとキャラメルのトーンを融合させた。“150 ベージュメメント”は、「ルイ・ヴィトン」を象徴するヌメ革が着想源。光沢感を放つアイボリーや深みのあるゴールデンブロンズをセットした。“250 ヌード ミラージュ”は、多用途に活躍するソフトなニュートラルローズカラーで構成。軽やかなエレガンスを醸しながら、エフォートレスでナチュラルなルックをかなえる。
植物由来スクワランを配合し、肌に溶け込むようになじむ滑らかな仕上がりを高めた。またカメリナフラワーオイルエキスがフォーミュラを柔らかくし、快適なテクスチャーを実現した。
リップ製品のための香りを開発

マクグラスは、「ルイ・ヴィトン」のマスター・パフューマーであるジャック・キャヴァリエ・ベルトリュード(Jacques Cavallier Belletrud)と共に、リップ製品のための香りを開発した。リップスティックは、グラース中心部にあるメゾンのフレグランスアトリエ「レ・フォンテーヌ・パルフュメ」でベルトリュードが使用している原料からインスピレーションを得たミモザとジャスミン、ローズのオリジナルブレンドの香りをまとう。リップバームは、ミントとラズベリーの芳醇な香りを採用した。
ベルトリュードは、「リップスティックのための香りを創ることは、肌のためのフレグランスとは全く異なる挑戦。香りは、リップスティックをつける人の鼻のすぐそばで漂うことになるため、繊細でありながら表現力豊かで、誰よりもまず、まとう人自身を魅了するような香りでなければならない。過去のクラシックなリップスティックの香りをインスピレーション源としながらも、その伝統を打ち破り、『ルイ・ヴィトン』の卓越したコードに根差した、真にモダンで没入感のあるものを提案したいと考えた」と語る。従来のアルコールベースのフレグランスとは異なり、ワックスとオイルをベースにした香りの開発は技術的に複雑で、4年の歳月をかけて完成させた。
ミニマルでありながらラグジュアリーなデザイン
デザインは、独インダストリアルデザイナーのコンスタンティン・グルチッチ(Konstantin Grcic)が担当。クリーンな建築的要素を取り入れ、ミニマルでありながらラグジュアリー感が漂うデザインに仕上げた。
グルチッチは、「デザインの出発点は、『ルイ・ヴィトン』のアイコニックなトランクの真ちゅうの金具から着想を得たディテールである、ゴールドカラーのリング。伝統へのオマージュであると同時に、ビューティラインにおけるパワフルなアイデンティティーを象徴する。また可能な限り、レフィル可能となるように心掛けた。アルミニウムや真ちゅうのような素材を選び、プラスチックを最小限に抑え、耐久性を高めた」とコメントした。
メイクアップ製品を持ち運ぶためのオブジェ
さらに「ルイ・ヴィトン」は、20世紀初頭に依頼を受けて製作したビューティケースと、マクグラスがバックステージで使用しているビューティステーションの双方へのオマージュを込めて、特別なバニティトランクを製作。トランク作りの芸術と現代的なドレッシングテーブルの美学を融合させた。
専用の小物類のラインもデザインした。メイクアップブラシを収納するモノグラム・キャンバスや、あぶらとり紙用のケース、ミニチュアサイズのバニティなどをそろえる。またコレクションを代表するスターシェード、“モノグラム・ルージュ”“ルージュ ルイ”“テンダー ブリス”から着想を得たリップスティックポーチとバニティケース“ニース”の限定版が登場する。