
日本のファッション&ビューティ関連の上場企業全110社の中で、報酬が1億円を超えた社長および役員は前年から4人増の40人だった。業績連動型の報酬制度を取り入れ、創業家出身者以外の高額報酬者が増えており、マネジメント体制や人材が成熟してきたことが大きい。報酬額は、31億9000万円の報酬を得たパルグループホールディングスの井上英隆・前会長を筆頭に高額になっている。全1億円超えの社長&役員を紹介する。(この記事は「WWDJAPAN」2025年7月28日号からの抜粋です)
1位のパルグループホールディングスの井上英隆・前会長は、特別功労金31億5800万円の支給が大きい。昨年も退職慰労金5億900万円を含む6億7500万円で2位だった。卒寿の89歳は最年長。「スリーコインズ(3COINS)」が絶好調な同社は井上前会長のほか、11位の松尾勇会長、12位の児島宏文社長、36位の井上隆太取締役の合計4人がランクインした。
2位の伊藤忠商事の岡藤正広会長CEOは、繊維部門出身。総合商社万年4位だった同社を常にトップを争うまでに引き上げた敏腕経営者。繊維カンパニープレジデントの武内秀人・執行役員も1億9500万円で14位に入っている。岡藤会長は経営層の報酬に加え、社員の給料の引き上げも行っており、総合商社トップ争いを鼓舞している。
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