アダストリアは、2024年7月にウェルカムから取得した雑貨業態「ジョージズ(GEORGE’S)」で、25年春夏からアパレルアイテムを拡充する。同時に、現状12店の実店舗で新規出店と既存店の増床を強化。気温の変化に振り回され、かつて定石とされてきたMDが通用しなくなっているアパレル業界において、気温に関係なく安定した売り上げが見込める雑貨業態は各社共通の注力カテゴリーとなっているが、アダストリアは、ライフスタイル型として雑貨販売に強い主力の「ニコアンド(NIKO AND…)」「スタディオクリップ(STUDIO CLIP)」、急成長中の雑貨専業「ラコレ(LAKOLE)」に続く柱として、「ジョージズ」の育成を目指す。
「24年は10月の高気温に悩まされたが、雑貨は気温変化に関係なく売れる。雑貨業態は引き続き出店を強化していく」と話すのは、アダストリアの木村治社長だ。同社(24年2月期の連結売上高2755億円)が雑貨事業の競合としてベンチマークしているはずの業態が、パルグループホールディングス(同1925億円)で快進撃を続ける雑貨の「スリーコインズ(3COINS以下、スリコ)」。「スリコ」単独売り上げは24年2月期実績で630億円と、アダストリアで最大規模のブランド「グローバルワーク(GLOBAL WORK)」(同516億円)もしのぐ。
4月に流山おおたかの森S・Cに出店
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