MTGは2025年9月期の通期連結業績予想を上方修正した。修正後の予想値は、売上高960億円(前回予想は930億円)、営業利益96億円(同93億円)、親会社株主に帰属する当期純利益65億円(同57億円)。今期としては3度目の上方修正となる。
主な要因は基幹ブランドである「リファ(REFA)」の好調に加え、7月10日に立ち上げたリカバリーウエア「レッド(RED)」の販売が堅調に推移していること。下期には継続的な成長に向けた先行投資を予定しているものの、増収および新製品比率の向上により粗利益が改善し、前回予想を上回ると判断した。
加えて、スマートリング事業を展開していた英国子会社McLEAR LIMITEDの解散・清算を同日23日に発表した。今後の手続きは英国法に則り進める方針で具体的な日程は現時点で未定。今回の解散で約9億円の特別損失を計上する一方、法人税および法人税等調整額が約14億円減少することから当期純利益は約5億円押し上げられる見通しだ。
同社は長期赤字が続いていたことからMcLEAR LIMITEDの整理を決断した。今後は国内でスマートリング事業を展開するEVERINGと連携し、携帯キャリアとの提携などを通じて収益性の改善と事業拡大を目指す。