ファッション

2025-26年秋冬パリ・コレクション海外バイヤー評 “ロマンチックなマキシマリズム”が合言葉

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今季のパリ・ファッション・ウイークは、「ドリス ヴァン ノッテン(DRIES VAN NOTEN)」「トム フォード(TOM FORD)」「ジバンシィ(GIVENCHY)」が新たなデザイナーによるデビューコレクションを披露し、注目を集めた。いずれも高い評価を獲得し、全体にポジティブなムードが漂う中、ランウエイには豪華な刺しゅうやビジュー、毛足の長いファーを大胆にあしらったアイテムが次々に登場するなど、時代は完全にマキシマリズムに移行。シャープなテーラリングを生かしたパワーショルダーにタイトスカートを合わせた、逆三角形の構築的なシルエットも台頭している。ここでは、有力小売店のバイヤーが注目するトレンドと、マストアイテムを紹介する。(この記事は「WWDJAPAN」2025年3月24日号からの抜粋です)

バーグドルフ・グッドマン

リンダ・ファーゴ=ファッション部門シニア・バイス・プレジデント

よかったブランド
スキャパレリ(SCHIAPARELLI)」「アライア(ALAIA)」「ドリス ヴァン ノッテン」「ジバンシィ」「トム フォード」「ミュウミュウ(MIU MIU)」「サンローラン(SAINT LAURENT)

ドラマチックにあしらわれたフェイクファーやシアリング、いかにも滑らかそうなレザー、もこもことしたニットなど、思わず触れてみたくなるテクスチャーが今季のキーワード。いずれも最上級のテクニックを持つ職人の手仕事が感じられた。また、レースやシフォン、フリル、リボン、ビーズなどを飾ったボヘミアンもしくはビクトリア風の、過剰でロマンチックなテイストも印象的。一方、端正なテーラードも引き続き人気で、この両方のトレンドをミックスした、ピンストライプのマスキュリンなジャケットにフェミニンなシフォンのスカートを組み合わせたようなルックも目を引いた。

マストアイテムは、「アライア」のカーブがついた“ル クリック”バッグ、「ジバンシィ」のシャープでありつつもフェミニンな砂時計型のジャケット。今季らしいレザーやシアリングのアイテムも手に入れたい。足元は、ポインテッドトゥのハイヒール。

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