アディダス(ADIDAS)は1月23日、ドイツ本社の人員整理を行うことを明らかにした。同社によれば、これはコスト削減計画の一環ではなく、持続的な成長に向けて組織の合理化を図るためだという。
同社は、「過去2年にわたり、私たちは『アディダス』のビジネス、ブランド、プロダクトを力強く前進させる勢いを構築してきており、消費者に向けたアプローチは適切なものだと証明してきた。一方で、変化し続ける世界において、現在の社内体制は複雑すぎることが判明した。そこで、長期的な成功のため、運営モデルと実際の業務状況を一致させるべく、さまざまな見直しを行うこととなった。これにより、ドイツ本社の組織構造や役職などに影響がある可能性がある」と声明を発表した。
なお、同社は組織の評価に着手し始めたばかりのため、現時点では詳細は未定としているが、ロイター(REUTERS)の報道によれば、5800人の本社従業員のうち最大500人が解雇の対象になるという。
アディダスの業績は?
アディダスは、21日に2024年12月期決算の速報値を発表。売上高は前期比12%増の236億8300万ユーロ(約3兆7892億円)、営業利益は前年より10億ユーロ(約1600億円)以上増加し13億3700万ユーロ(約2139億円)と予想を上回る結果となった。