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「Y/プロジェクト」の共同設立者が死去 享年58

Y/プロジェクト(Y/PROJECT)」の共同設立者、ジャイルズ・エレイルフ(Gilles Elalouf)が6月9日に死去した。58歳だった。長年、闘病生活を送っていたという。

同氏は、コンサルティング会社ボストン コンサルティング グループ(BOSTON CONSULTING GROUP)でキャリアをスタート。その後、パリを拠点とする広告代理店ピュブリシス・グループ(PUBLICIS GROUPE)に移り、10年以上にわたってさまざまな要職を務めた。2010年に、デザイナーの故ヨハン・セルファティ(Yohan Serfaty)と共に「Y/プロジェクト」を設立。13年にセルファティ=デザイナーが死去したことに伴い、そのファーストアシスタントを務めていたグレン・マーティンス(Glenn Martens)をクリエイティブ・ディレクターに任命した。なお、故エレイルフ共同設立者は、医薬品のプロモーションを行うスタートアップなどを立ち上げているほか、フランス・オートクチュール&モード連盟(Federation de la Haute Couture et de la Mode以下、FHCM)やパリ・ファッション・ウイーク関連の業務にも携わっていた。

グレン・マーティンスやCEOが追悼

マーティンス=クリエイティブ・ディレクターは、自身のインスタグラムに、「メルシー、ジャイルズ。私を信じてくれて。共に魔法を作り出してくれて。10年にわたる最高の冒険をさせてくれて。永遠に寂しく思うよ、愛している」とコメントを投稿した。

同ブランドのパスカル・コンテ・ジョドラ(Pascal Conte-Jodra)最高経営責任者は、「ジャイルズは素晴らしい人物で、『Y/プロジェクト』をはじめとする仕事に献身的に打ち込んでいた。親しみやすく思いやり深かった彼の存在は、私たちの心の中にずっと残るだろう」と語った。

FHCMのパスカル・モラン(Pascal Morand)=エグゼクティブ・プレジデントは、「ジャイルズは、そのキャリアとエネルギーをファッションおよびクリエイティビティーに捧げた、素晴らしい起業家だった。優れた直感と論理的なマインドを持ち、若い才能を見出して育成することに長けていた」と述べた。

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