ファッション
特集 東コレ2024-25年秋冬

2024-25年秋冬東コレの注目ニュース3選 「アンリアレイジ オム」や「マリメッコ」など

有料会員限定記事

今シーズンの東コレも、ショーデビューしたデザイナーや新プロジェクトの披露、セレブリティーの参加などニュースが豊作だった。中でも特に話題を集めたのが「アンリアレイジ(ANREALAGE)」のメンズライン「アンリアレイジ オム(ANREALAGE HOMME)」のデビューと、冠スポンサーの楽天による支援プロジェクト「バイアール(by R)」での参加となった「マリメッコ(MARIMEKKO)」のショーだろう。また課題だった海外への発信も強化するため、ニューヨークとロンドンからジャーナリストも招待し、多角的な視点で“開かれた”ファッション・ウイークを目指す。(この記事は「WWDJAPAN」2024年3月25日号からの抜粋です)

NEWS 1:
「アンリアレイジ オム」デビュー
立ち上げの意図と今後

「アンリアレイジ」が東コレ最終日の大トリとしてメンズライン「アンリアレイジ オム」を初披露した。会場のテレコムセンタービルには800人以上のゲストを招待。パリでウィメンズ・コレクションを発表し続けて10年を迎えた節目に、「その対極となるメンズを作りたくなった」と森永邦彦デザイナー。2000年代初期の原宿ストリートを着想源に、ブランドの原点であるデザインを重ねながら、当時実際に「アンリアレイジ」を着用していたスタイリストのTEPPEIと対話し、作り上げたという。編み柄でスカジャンやダッフルコートのディテールを表現したニットや、代名詞であるパッチワークのニットカーディガン、全面をボタンでびっしりと埋めたセットアップ。続くのは、装飾性のあるポップなストリートウエアだ。今のメンズ市場に求められる服であるかは未知数だったものの、テクノロジーが話題を集めるウィメンズに対し、服そのもので勝負するという意思は感じた。メンズは今後も東京での発表を続けていくという。

NEWS 2:
楽天支援の「マリメッコ」
プロジェクトの目的を考える

楽天による“日本発のファッションブランドを支援する”プロジェクト「バイアール」枠で、「マリメッコ」がショーを行った。誕生から60周年を迎える“ウニッコ”柄の日常着を提案。ブランド初のデニムライン“マリメッコ マリデニム”も披露した。同ラインのデニムにはオーガニックコットンとリサイクルコットンを使用し、生産時の水の排出量を少なくしたり、メタルパーツを最小限に抑えてリサイクルしやすくしたりと、環境に配慮した生産方法を採用する。ショー自体は無難だったが、「バイアール」での支援が正しかったのかは疑問だ。今回はもともと支援予定だった日本ブランドが直前にキャンセルする不運はあったものの、実力のあるブランドが充実したシーズンだっただけに、もし「バイアール」で有名デザイナーを招致できていたらと想像してしまう。

NEWS 3:
海外ジャーナリストは誰が来て、どう見た?

東コレの課題の一つが、海外への情報発信である。最近では日本在住ジャーナリストのアシュリー・オガワ・クラーク(Ashley Ogawa Clarke)が「ヴォーグ ランウェイ(Vogue Runway)」に寄稿し、海外メディアへの露出は以前に比べて増えつつあるものの、海外から足を運んで取材するジャーナリストや買い付けに訪れるバイヤーはまだまだ多くない。海外との直接的な交流と情報発信を図るため、今シーズンは東京のファッションへの造詣が深いというジャーナリスト2人を誘致した。2人と、毎シーズン来日しているニック・ウースター(Nick Wooster)は今シーズンをどう見たのだろうか。

(左)ゾエ・スーエン(Zoe Suen)/フリーランスライター、コンサルタント、「サウス チャイナ モーニング ポスト(South China Morning Post)」エディター

PROFILE: 香港生まれ、ロンドン在住。「ビジネス・オブ・ファッション(The Business of Fashion)」「アナザー マガジン(ANOTHER MAGAZINE)」などに寄稿する。

「生でショーを観ると印象が全然違ったので、海外のプレスがもっと来られるようにした方がいい。『コウタ グシケン(KOTA GUSHIKEN)』のコメディーショー形式の見せ方が、全て日本語で驚いたけれど、既存のファッションショーとは見せ方が違って特に印象に残っている」

(中央)ユージーン・ラブキン(Eugene Rabkin)/ジャーナリスト

PROFILE: ニューヨーク在住。「ニューヨーク タイムズ(The New York Times)」「032C」などに寄稿する。

「老舗ブランドや有名デザイナーが参加すると、ファッション・ウイークとしてさらに発信力が強まると思う。あとは英語で情報発信することも必須だ。『ハイドサイン(HIDESIGN)』のワークウエアの解釈、『アキコアオキ(AKIKOAOKI)』のカッティング、『ハルノブムラタ(HARUNOBUMURATA)』の洗練された雰囲気や『シンヤコヅカ(SHINYAKOZUKA)』も印象に残った」

(右)ニック・ウースター(Nick Wooster)/ウースター コンサルティング ファウンダー、クリエイティブ・ディレクター、「東京ファッションアワード」審査員

PROFILE: ニューヨーク在住。「カルバン・クライン(CALVIN KLEIN)」やバーニーズ ニューヨークなどのファッション・ディレクターを歴任する。

「東京は展示会時期がバラバラなので、バイヤーは買い付けがしづらい。今はどうしてもパリにブランドが集まるので、パリに出展し、東京でも展示会を開くのがビジネスとしては正解だと思う」

PHOTO: HISASHI IESAKA / OFFICEROOM INC. (PHOTOCOPIEU), MASAMICHI HIROSE (KANAKO SAKAI BACKSTAGE), KOJI HIRANO (FETICO BACKSTAGE), RYAN CHAN (ANREALAGE HOMME BACKSTAGE, HARUNOBUMURATA BACKSTAGE), SEIGO ISHIZAKA (FETICO, FAF, HARUNOBUMURATA,MARIMEKKO), YOSHIAKI HIKINUMA (KANAKO SAKAI)

ANREALAGE x ファッションの記事

関連タグの最新記事

最新号紹介

WWDJAPAN Weekly

2026-27年秋冬メンズコレ特集Vol.1   時代を超えて愛される服の価値とは

2月2月号の「WWDJAPAN」では、1月の2026-27年秋冬メンズ・ファッション・ウイークを速報します。当号では“BUILT TO LAST 時代を超えて、愛される服 ”というタグラインを掲げ、単なる流行の消費ではなく、着る人の人生に寄り添い、時間の経過とともに価値を深めていく服のあり方について考えます。最大のトピックスは、37年にわたり「エルメス」のメンズを牽引してきたヴェロニク・ニシャニア…

詳細/購入はこちら

CONNECT WITH US モーニングダイジェスト
最新の業界ニュースを毎朝解説

前日のダイジェスト、読むべき業界ニュースを記者が選定し、解説を添えて毎朝お届けします(月曜〜金曜の平日配信、祝日・年末年始を除く)。 記事のアクセスランキングや週刊誌「WWDJAPAN Weekly」最新号も確認できます。

ご登録いただくと弊社のプライバシーポリシーに同意したことになります。 This site is protected by reCAPTCHA and the Google Privacy Policy and Terms of Service apply.

メルマガ会員の登録が完了しました。