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アダストリア全国店長会に3300人が参加 「最高益の今こそ5回目の変革を行う」

アダストリアは2月20日、「創業70周年の締めくくり」として、パシフィコ横浜で全体店長会議を行った。参加したのは約1500店の店長や本部スタッフ、アダストリア台湾のメンバーら計3300人。前年の同イベントに対し300人ほど増えたという。福田三千男会長や木村治社長による経営方針の説明に続いて、優秀な新人店長や店舗、事業部、好調だったアイテムなどを表彰。懇親パーティーでは、10年ぶりとなるファッションショーも実施した。

2024年2月期が売上高、利益共に過去最高で着地見込みという追い風の中での開催となった。福田会長は「アダストリアのこれまでとこれからを感じてほしい」として、1953年の創業から現在までにあった社としての4回の事業変革を紹介。73年に紳士スーツ専門店からメンズカジュアルショップへ転換、82年にチェーンオペレーションを学んで多店舗化、97年にオリジナルブランド「ローリーズファーム(LOWRYS FARM)」を立ち上げて同質化から脱却、2010年にファストファッションの台頭による価格競争の中で企画・生産・販売を垂直統合しSPA体制に転換、「生き残りをかけて社員、取引先と共に変革し、それが今の成長につながった」と語った。

続けて、「苦しみながらも4回の変革をしてきたのは、私には2つの“大欲”があったから。1つ目はスタッフの生活を豊かにすること、2つ目は日本を米国のように経済的に豊かな国にすることだった」と福田会長は振り返り、24年は25年に本格開始する「5回目の変革に向けた準備の年になる」と話した。

給料を2年で約10%引き上げ

木村社長は、2月にスタートしたイトーヨーカ堂との衣料品平場の取り組みを含め、24年2月期を振り返ると共に、中期経営計画に沿って今後の事業戦略を説明した。「最高益を出している今だからこそ、将来に向けて新たな変革を行う」「(5回目の変革では)小売業を超えたファッションプラットフォーマーになる」と発表。また、24年2月期は新卒社員の初任給を引き上げると共に既存社員の給料を平均6%引き上げ、25年2月期も同4%引き上げる予定と話した。

優秀な成績を収めた個人や事業部、商品の表彰では、アダストリア台湾が最優秀賞である「アダストリアMVP」を受賞した。アダストリア台湾は23年に事業開始20周年を迎え、現在、業績は増収増益と好調。現地法人の代表が「台湾の現店舗数は74店だが、100店を目指して売上高、アプリダウンロード数も伸ばしたい」と話した。勤続45年といった、福田屋洋服店時代からのメンバー(現顧問など)数人への感謝として、ブレザーを贈り表彰する場面もあった。

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