ファッション

ステラ・マッカートニーがCOP28で持続可能なファッション産業をプレゼン

ステラ マッカートニー(STELLA McCARTNEY)」はアラブ首長国連邦(UAE)・ドバイで開催された国連気候変動枠組み条約第28回締約国会議(COP28)期間中、「ステラ マッカートニー サステナブルマーケット:イノベーティング トゥモローズ ソリューションズ」と題した展示を行った。加えて、「サステナブルファッションの開拓」をテーマにしたトークセッションにも参加した。

「サステナブルマーケット」は、パリ・ファッション・ウイークで披露したもので、環境再生型農業のほか、プラスチックや動物皮革、毛皮、そして従来の繊維に代わるバイオベースあるいはプラントベースの画期的な技術を推進する次世代の企業を紹介した。例えばヴーヴ・クリコと協働したブドウの搾りかすを原料とするレザー風の新素材や、プロテイン・エボリューション社(Protein Evolution)が開発した、生物学的処理により無限にリサイクル可能なポリエステルから作られた世界初の衣服など。「サステナブルマーケット」は進化させた形で来年以降巡回する予定で、次世代のパイオニアたちによるトークセッションやワークショップなども加わるという。

ステラ・マッカートニーは3つの主要目標に焦点を当てた提言を行った。1つ目は持続可能なビジネスと産業の脱炭素化を奨励するための政策と規制の変更を提唱すること。2つ目は、人間と動物の保護および福祉を継続すること、3つ目は幅広い素材とプロセスの革新への投資を支援し、その規模を拡大するために、政府とビジネスリーダーの連合を構築すること。

今回開いたサステナブルマーケットで新たに5社のスタートアップ企業への支援を発表した。植物由来のレザー風素材「ミラム(Mirum)」を開発するナチュラル ファイバー ウェ―ルディング社(Natural Fiber Welding以下NFW)、メタンガスを食べるバクテリアを活用して生分解可能なポリマーの生成に取り組むマンゴーマテリアルズ(Mango Materials)、海藻由来の繊維を開発するキール・ラボ(Keel Labs)、プロテイン・エボリューション、炭素フリーなケイ酸カルシウム岩石からセメントを製造する米国ブリムストーン(Brimstone)の5社。

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