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特集 2024年春夏トレンド総決算

トップデザイナーがバックステージで語った2024年春夏コレクションへの想い【後編】

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トップデザイナーがバックステージで語った2024年春夏コレクションへの想い【後編】

最新コレクションはデザイナーからの、「今はどんな時代で」「そんな時代を生きる人は、洋服に何を求め」「そんな思いを自分たちらしく作ったら、こうなりました。どうでしょう?」という“問いかけ”の舞台だ。デザイナーがバックステージやプレスプレビューで話した言葉をもとに、彼らの“問いかけ”の意味を探りたい。(この記事は「WWDJAPAN」2023年11月13日号からの抜粋です)

ジョルジオ・アルマーニ(GIORGIO ARMANI)

「スタイルなんか関係ない。どんな服を着て、どう振る舞うかだって関係ない。七色に変わり、体の周りで軽やかに揺れる洋服のバイブスは、きっと女性をそんなプレッシャーから解放するだろう。」

マチュー・ブレイジー(MATTHIEU BLAZY)

ボッテガ・ヴェネタ(BOTTEGA VENETA)
クリエイティブ・ディレクター

ボッテガ・ヴェネタ(BOTTEGA VENETA)

「ジャック・ケルアックの小説「路上(On the Road)」の『君は、どこかに向かっているのか?それとも、ただ旅しているだけなのか?』という一節に感銘を受けた。あてのない旅をしても良い。それが世界を知るきっかけになる。この質問に『ただ旅をしているだけさ』と答えるのが、今回のコレクションだ。」

マクシミリアン・デイヴィス(MAXIMILIAN DAVIS)

フェラガモ(FERRAGAMO)
クリエイティブ・ディレクター

フェラガモ(FERRAGAMO)

「今シーズンは、軽やかでプレイフル、そして色に溢れたコレクションを作りたかった。」

ルーク・メイヤー(LUKE MEIER)

ジル サンダー(JIL SANDER)
クリエイティブ・ディレクター

ジル サンダー(JIL SANDER)

「洋服作りは、いつも一歩ずつ前進するだけ。使い捨てのコンセプトなんか存在しない。」

イアン・グリフィス(IAN GRIFFITHS)

マックスマーラ(MAX MARA)
クリエイティブ・ディレクター

マックスマーラ(MAX MARA)

「剣の代わりに(土壌を柔らかくするための)“くさび”を手にして、槍の代わりにはくさりがま。第二次世界大戦下のイギリスで国を守るために戦ったウィメンズ・ランド・アーミーは、まるで花束のようにさまざまな才能が開花した女性たちだった。」

ラフ・シモンズ(RAF SIMONS)

プラダ(PRADA)
共同クリエイティブ・ディレクター

プラダ(PRADA)

「目指したのは、固体とは思えないほどの流動性。そして『プラダ』を創業したマリオ・プラダ(Mario Prada)のさまざまな文化を解体・再構築する姿勢にも感銘を受けた。そしてミウッチャ(Miuccia Prada)と、『そろそろファミリーのルーツに立ち返るときかもしれない』と考えた。」

ピーター・ホーキングス(PETER HAWKINGS)

トム フォード(TOM FORD)
クリエイティブ・ディレクター

トム フォード(TOM FORD)

「オーバーサイズの時代は、もう終わりだ。やはり美しくないし、体の魅力を引き出さない。ポイントは、シルエットだ。」

ピーター・ドゥ(PETER DO)

ヘルムート ラング(HELMUT LANG)
クリエイティブ・ディレクター

ヘルムート ラング(HELMUT LANG)

「『ヘルムート ラング』を思い出す時、人々が語るのは、自分が着ていた洋服だ。デニムやコートは、人生の一部だった。新しい『ヘルムート ラング』が人々にとって、同じような存在になれば。」

ダニエル・リー(DANIEL LEE)

バーバリー(BURBERRY)
チーフ・クリエイティブ・オフィサー

バーバリー(BURBERRY)

「作りたいのは、人々が着たいと思う洋服。そこに少しのツイストを加えている。『バーバリー』で大事なのは、基本に立ち返ること。軽やかで、落ち着いているから、みんな共感できる。それが、皆が『バーバリー』に望むものだ。トレンチコート同様に美しいスカーフにフォーカスしたかった。トレンチコートに次ぐアイコンにしたい。」

キム・ジョーンズ(KIM JONES)

フェンディ(FENDI)
ウィメンズ・アーティスティック・ディレクター

フェンディ(FENDI)

「全てをグラフィカルに仕上げたかった。」

ドナテラ・ヴェルサーチェ(DONATELLA VERSACE)

ヴェルサーチェ(VERSACE)
クリエイティブ・ディレクター

ヴェルサーチェ(VERSACE)

「テーラリングには、今回も注力した。ロサンゼルスで開いた(2023-24年秋冬)ファッションショー以来、『ヴェルサーチェ』のジャケットが売れている。だから、さまざまなバリエーションを取り揃えたかった。今回は、ボックスシルエット。だから身動きできるし、ペールトーンのギンガムチェックは新鮮でコンテンポラリー。」

トリー・バーチ(TORY BURCH)

「カオスな世界を想像して、『エフォートレス』の意味を問い直した。どうしたら、心に平穏を取り戻せるんだろう?そこで、『トリー バーチ』にとっては新たな挑戦の軽やかな生地で、新しいプロポーションの洋服作りに挑戦した。皆、カフタンドレスやチュニックを期待したかもしれない。定番も、いつもと違うようにコーディネートできればと考えた。」

マイケル・コース(MICHAEL KORS)

「これまで下着は作ったことがなかったけれど、今回はたくさん作って、販売するつもり。もちろん、今はなんでもオンラインで買える。でも、『マイケル・コース コレクション』の肌が透ける洋服を買った後、下着を買うために何時間もネットサーフィンするなんてバカバカしいと思わない?だったら一緒に作って、送っちゃえばいい。」

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