毎シーズン恒例の、現地取材記者と国内マーケット担当記者による座談会をお届け。さまざまなメディアが大騒ぎする“クワイエット・ラグジュアリー”へのギモンや、ランウエイ以外のトレンドまで、ざっくばらんなトークの中にはトレンドのヒントが詰まっている!? (この記事は「WWDJAPAN」2023年11月13日号からの抜粋で、無料会員登録で最後まで読めます。会員でない方は下の「0円」のボタンを押してください)
記者プロフィール
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向千鶴
「WWDJAPAN」編集統括兼サステナビリティーディレクター
「ステラ マッカートニー(STELLA McCARTNEY)」が今季のショーで見せた“サステナブル・マルシェ”の演出に大興奮。海藻由来の素材を使った服が発売されたら店頭で試着する予定
村上要
「WWDJAPAN」編集長
今シーズンは、ミラノの担当。あれだけ大好きだったアレッサンドロ・ミケーレ(Alessandro Michele)のクリエイションとは真逆のサバト・デ・サルノ(Sabato De Sarno)の「グッチ(GUCCI)」にも素直に共感できるんだから、時代感って不思議と思っている
五十君花実
「WWDJAPAN」副編集長
リアルクローズ取材18年目。“クワイエット・ラグジュアリー”という新ワードと共に“ノームコア”が再びトレンドとなるとは。周期が早過ぎやしないか?と思う今日この頃。皆さんもそう思いませんか?
木村和花
「WWDJAPAN」記者
ミラノコレ取材は2シーズン目。国内バイヤー取材などを担当。今季気になるアイテムは、バレエシューズ。コレクションでも度々見かけたシースルーソックスとの組み合わせで楽しみたい
藪野淳
「WWDJAPAN」欧州通信員
今季はパリを現地取材。最近、断捨離をしていたら、たまたまチェックのボタンダウンシャツを発見。紺のポロシャツをゲットして、春夏は「ミュウミュウ(MIU MIU)」のスタイリングを真似したい
ノームコアで苦しんだのに、
クワイエット・ラグジュアリーでいいの!?
藪野淳欧州通信員(以下、藪野):2023年春夏、23-24年秋冬シーズンに引き続き、今回もワードローブの定番を鮮度高く提案する大きな流れは継続しています。このトレンドブックのアイテムページで紹介しているのも、白シャツやデニムジャケットなど、ごくごく普通のアイテム(笑)。それを丁寧に仕立てたり、シルエットやボリュームを変えたり、スタイリングで遊んだりして、新鮮に見せるというアプローチが顕著です。
木村和花記者(以下、木村):ミラノでは、クワイエット・ラグジュアリーが共通のムード。ブラックやホワイトなどの一色コーデが目立ちました。だからこそ素材やフォルムがとても大事。「ボッテガ・ヴェネタ(BOTTEGA VENETA)」や「ジル サンダー(JIL SANDER)」のように、クラフツマンシップを強く感じるブランドが印象的でした。
藪野:パリはそれほどクワイエット・ラグジュアリーではなく、見慣れたアイテムがベースだけど、ひねりが効いているという印象が強かったです。
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